お金を稼ぐ人・稼げない人の特徴

 世の中にはお金持ちもいれば貧乏な人もいます。どれだけお金を稼げるかはその人の資質にもよりますが、「稼げる人」と「稼げない人」を分けるのは、本当に資質や才能だけなのでしょうか。
 『お金を稼ぐ人が30代で「やったこと」「やめたこと」:いますぐ“徹底改善”!』(田口智隆/著、三笠書房/刊)によると、両者を分けるのはそれだけではなく、考え方や習慣も大きく影響するようです。
 では「稼げる人」とそうでない人の考え方・習慣はどう違うのでしょうか。

■「お金は汗水たらして稼ぐもの」は本当か?
 「お金は汗水たらして稼ぐもの」
 「大金を手にしたらロクなことがない」
 こんなことを親や先生から言われたことはありませんか?
 こういった教えは、日本人に浸透している「お金の話をするのははしたないこと」という価値観に根ざしています。
 しかし、この価値観は、日本がまだ高度経済成長期だった頃に、労働者たちが給料のことで文句を言わないよう国や経営者たちが教育したもので、企業の力が弱くなっている現在では通用しません。そもそもお金の話を避けていては、投資や運用などお金についての知識を得ることはできないはず。
 お金を稼ぐことはうしろめたいことではありません。このような偏見を捨てないと、お金を稼げる人になることはできないのです。

■成功者・お金持ちを「特別な人」だと思わない
 お金を稼げない人ほど、「稼ぐ人は特別な人間」だと思いがちです。しかし、決してそんなことはありません。本書の著者である田口さんいわく、その差は「行動したかどうか」。
 もちろん、そんなに簡単にお金持ちになれるはずはないのですが、それがわかるのも「行動した人」だからこそ。行動しないうちから自分には無理だと思い込んでいる人が、望むものを手に入れられることは決してないのです。

■“メンター”を持つことのデメリット
 人は成功している人に憧れ「この人みたいになりたい」と思うものです。
 その際、多くの人はその人のマネから入ります。憧れの人(=メンター)の考え方や行動を模倣すれば自分も成功できると思って努力するのですが、模倣するだけで自分なりの創意工夫を怠ってしまっては逆効果です。
 人にはそれぞれ個性があることを忘れてはいけません。模倣は悪いことではありませんが、ある一定のレベルに達したら自分独自の方法を作っていかないことには、ただの人マネで終わってしまい、お金を稼げる人にはなれないでしょう。

 本書は、お金を稼げる人になるための考え方や習慣、行動がテーマ別に解説されています。主に30代の方向けに書かれていますが、お金を稼ぎたいという思いはどんな世代にも共通しているはず。
 誰お金持ちの人は今の状態を続けられるように、お金がない人はこれからたくさん稼げるように、本書を参考にしてみてはいかがでしょうか。


行動力がある人の特徴とは?

 行動力があれば…と思っている人は多いだろう。「決心がつかなくて、タイミングを逃してしまう」「最初は意気込んでいても、長続きしない。めんどうになってしまう」といった感じに、後手、後手になって、結局、良い機会があったとしても逃してしまう。そして、あの時、やっていれば・・・と思っても後の祭りだ。

 『20代から磨く 一生モノの行動力』(青木仁志/著、日本実業出版社/刊)は、自分の人生をどうしたいかというライフデザインのつくり方と目標を達成できる行動力の磨き方を解説する。

 行動力という言葉はよく聞くが、突き詰めるとどういう意味になるだろう。「とにかく動くのが早い」「フットワーク軽く、いろいろなことにチャレンジする」といったイメージがあるのではないだろうか。
 若いときは、とにかく行動してみることで、結果はどうあれ、経験として得られるものがある。しかし、社会に出ると、いくら積極的に行動したからといっても、成果が伴わなければ評価されない。社会に出て必要とされる行動力とは「行動によって成果を出せる力」のことだ。さらに、もう一歩踏み込んでいえば「目的・目標達成のために効果的な行動を選択し、実行できる力」ということになる。目的・目標が明確に設定されている人ほど、ブレずに高い行動力を発揮できるのだ。

 目的・目標の設定ができたら、日々、具体的に行動することになる。そこで最も大事なのは「1日の質を高める」という意識を持つことだ。
 「1日=24時間」というのは、誰にも平等である。その限られた時間をいかに有効に使い、1日、1日にどれだけ前進できるか。その積み重ねによって、人生において到達できる地点が大きく変わってくる。時間こそ、すべての人に与えられた最大の資源であり、その価値はお金以上に高いと考えなければならない。
 「1日の質を高める」とは、24時間の間に、目標の達成にどれだけ前進できるかという勝負だ。常に「今日やるべきことは何か」を考え、確実に実行していくこと。そして、肝心なのは、やりたいこと、やりたくないことという観点で物事を捉えるのではなく、目的・目標を達成するために役立つかどうかという視点で見ることだ。

 今日やるべきことを確実に実行するとはいっても、そもそも、めんどうくさいから行動力がないのだ。
 では、まず「めんどうくさい」を乗り越えなければならない。これを乗り越えるポイントは「自分が変われることで得られるメリット」を正しく認識することが大事。これが「変わらないことで得ているメリット」を上回ったとき、「めんどうくさい」を乗り越え、前進する力が湧いてくる。
 人は意思の力では変わることはできない。願望の力で変わるということだ。

 時間は誰にでも平等だが、使い方次第で大きく結果は変わってくる。
 まずは、めんどうくさがりを克服し、日々の時間への意識を高く持つことが、行動力がある人への第一歩となるのだろう。


「会うと元気が出る人」の特徴

 あの人に会うと元気が出る…という友人や同僚が周りに何人かはいるだろう。元気を与えてくれる人というのは、どういう人なのだろうか。元気をもらう側ではなく、与える側には、どうしたらなれるのだろうか?

 『「あの人に会うと元気が出る」と言われる7つの真実』(植西聰/著、KKロングセラーズ/刊)では、人に元気を与える人になる条件を7つ挙げている。
 その一つが「楽天的に物を考える」ことだ。

 世の中には、運がいい人と悪い人がいる。その違いの原因は、ひとつの考え方にある。
 「自分は運がいいと信じているか、いないか」ということだ。
 なんとなく日常をやり過ごしている人は心の奥底で「私の人生ってこんなもの」「平凡なことしか起こらない」と思い、自分の運がいいということを信じていない。そのマイナスな思い込みが、心の状態をマイナスにして、本当に悪い運気を運んできてしまう。
 一方、運のいい人は嫌なことがあっても「大丈夫、私は運がいいからそんなにひどいことにはならないだろう」と、物事を楽観的に捉えて、気持ちを落ち着かせることができる。楽観的に物事をとらえるたび、心にはプラスのエネルギーが増えるので、次第に運がいい人たちには本当に幸運が引き寄せられるようになるのだ。
 誰だって運が悪い人より、運がいい人と会いたいし、一緒に過ごしたいと思うもの。「自分は運がいい」と心の底から信じられることが「楽天的に物を考える人」の特徴だ。

 楽天的に物事を考える人の特徴はそれだけではない。
 楽天的な人は、性善説でものを考える。そのため、人付き合いでも疑心暗鬼になって相手を試すようなことをしたり、悪いウワサを信じて付き合いの幅を狭めたりするようなことがないのだ。他人のいいところに注目して「自分の周りにはいい人ばかりでありがたいなぁ」という考え方で人と接する。そのため、他人にいばることがなく、周囲からは「謙虚な人」と見られる。こちらが謙虚な姿勢で相手を信頼すれば、相手もくだらないライバル意識を持たない。謙虚になると、周囲の人がみんな優しく見える。そして、自分自身も優しくなれるので、人からも好かれることになる。

 マイナス思考な人がそう簡単にプラス思考にはなれないかもしれない。しかし、意識してちょっとでも物事を楽天的に考えたり、謙虚な姿勢になれば、「あの人に会うと元気が出る」と言われるような人になれるのかもしれない。



アップルとディズニー 顧客をファンに変える共通の法則とは

 アップルストアは、いつ訪れても製品のデザインに負けず劣らず洗練されているイメージがある。余計なものを置かず、すっきりとしている点は、まさしくアップルの製品コンセプトに重なる。
 しかし、アップルの成功要因について、スティーブ・ジョブズのプレゼンや製品の革新性にフォーカスされることはあるものの、アップルストアがクローズアップされることは少ない。

 ベストセラーとなった『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』シリーズの3冊目となる『アップル 驚異のエクスペリエンス』(カーマイン・ガロ/著、井口耕二/翻訳、外村仁/解説、日経BP社/刊)は、このアップルストアを通して顧客を大ファンに変える法則を説明する一冊だ。

 顧客満足度が高い例としてよくあげられるのがディズニーランドだが、アップルストアとこのディズニーランドには大きな共通点がある。
 ジョブズファンなら常識かもしれないが、ジョブズは生前、ディズニーの最大株主であり(現在はジョブズの妻が家族の信託財産としてディズニーの株式を管理している)、ウォルト・ディズニーを尊敬し、ディズニー社が一貫して優れた顧客体験をどう生み出してきたのかを研究していたという。また、ディズニー社もディズニーストアの立て直しでジョブズからアドバイスを受けている。
 そのため、アップルストアとディズニーランドのサービスは似ているところが多い。本書から3つ、ピックアップして紹介しよう。

■セレクション
 まずは人材を選ぶ段階。アップルで優先するのは「ビジョン」だ。アップルのビジョンを共有でき、「この惑星で一番愛されるテクノロジーを生み出すという役割を自分もにないたい」と思う人を採用する。そこに、コンピューターの知識は必要ない。アップルの製品に愛を持っていて、さらに現場で相対する「人」について詳しく知っている人がいいのだ。一方、ディズニーもセレクションの際にはビジョンや文化が優先される。
 普通の組織ではまず仕事があり、その上で業務をこなせる人が採用されるものだが、アップルやディズニーのやり方は、それとは正反対といえるだろう。

■コミュニケーション、社内の環境
 普通の組織では、現場と上層部はなにかと対立しがちだ。しかし、アップルもディズニーも、そういった企業から考えれば驚くほど風通しが良いようだ。
 アップルでは、こんな例が紹介されている。とある従業員が自分の勤めているアップルストアの入り口にあるガラスドアについて、CEOのティム・クックに直接電子メールを送り、実際にクックから返信が来たことがあったというのだ。一方で、ディズニーは、リーダーたちは勤務時間の60%をキャストやゲストと一緒に過ごすべきとし、そこでフィードバックループを起こしている。
また、ジョブズは亡くなる前、アップル社員に「ジョブズならどうするだろうか」と考えて欲しくないと述べていたという。それは、組織のトップに立つ人が考えることを優先するのではなく、自分が正しいことをしろというメッセージである。それはアップルストアの従業員でも、ジョブズに正面からぶつかることができる環境をアップルは用意しているのだ。

■従業員たちへのケア
 従業員たちのモチベーションを高く持つためにいろいろな仕掛けを用意しているのも、2社に共通する特徴だ。
 普通、現場スタッフはリーダーでもない限り、本社の経営が一体どんな状況になっているのかあまり知る機会がないのではないだろうか。しかし、アップルでは現場のスタッフたちも四半期業績報告会に参加し、財務状況について説明を受ける。ただ、会議は退屈なものである。30分で数字の報告会は終わり、その後、2時間30分は懇親会が開催される。単なる「会議」ではなく、現場スタッフが交流し合い、絆を深めるのだ。
 ディズニーはキャストたちのモチベーションを落とさぬように、リーダーたちがユニークな承認方法をたくさん用意している。
 優れた顧客サービスは現場の従業員たちによってもたらされるということを、この2社は知っているのだ。

 アップルストアで働くスタッフたちは「アップル」というブランドを分かりやすく顧客に提示する必要がある。もちろん、インターネット上からでもアップルの製品の魅力は伝えることができるし、スティーブ・ジョブズに関する本を読んでワクワクさせることができる。しかし、実際に製品を手に取って試したい人が行く場所はまぎれもなくアップルストアだ。
 そこでスタッフが顧客に対して、いかにアップルというブランドをプレゼンし、経験させるかというところで、そのブランドイメージは大きく変わってくる。
 本書ではこんな風に述べられている。

 アップルが求めているのは技術的知識ではない。人間的魅力だ。我々が生きるこの世界は、多様だからすばらしいとアップルでは考えている。だから、アップルストアも多様性にあふれている。鼻ピアスをしている? なんの問題もない。アップルは歓迎してくれる。・・・アップルならもろ手を挙げて歓迎してくれる。(p41より引用)

 どんな人であっても、アップルの製品が好きで、人間的な魅力にあふれているならば、力を発揮してくれると考えているのである。頭がいいだけの人はアップルには必要ないのだ。

 自社のブランドを顧客にいかに経験させるかということは、どの企業でも求められていることだろう。一般企業であれば、現場にとって売上ノルマを最重要課題となるが、アップルストアはいかに手厚いサービスを提供し、アップルというブランドの価値を顧客に伝えるかということだ。
 本書では他にも様々な一般企業との比較を通して、アップルストアが顧客をつかむ方法を解説しているので、その手法を知りたい人は本を開いてみるといいだろう。


不安、怒り、嫉妬をすぐに切り替える考え方

 怒りや不安、嫉妬といったマイナスの感情は、誰にでもあるものですが、それらを自分の中で早く消化して、切り替えられる人もいれば、いつまでも引きずってしまう人もいます。
 もしあなたが「引きずってしまう人」なら、マイナスの感情や、それを引き起こす不幸や理不尽な出来事の受け取り方を変えることで、早く切り替えられるようになるかもしれません。
 『あなたは、あなたのままでいてください。』(鈴木秀子/著、アスコム/刊)は、その方法を教えてくれます。

■不幸の意味を考える
 どんな不運や不幸にも意味があり、あとから振り返ると「あの時の自分には必要な出来事だったんだな」と思える日が必ず来ます。それなら、今直面している不運や不幸に対して、目を背けるのではなく「自分にとってどんな意味を持つのか」を積極的に考えてみる方が建設的です。
 不幸を不幸で終わらせてしまうのはもったいないこと。
 たとえすぐにはわからなくても、「自分にとってこの不幸は意味がある」と信じて、その意味に思いを馳せてみましょう。

■不安を感じたら、最悪の事態を想像する
 不安というものは「不確定な未来」について生じます。
 つまり、どんなに不安なことがあっても、それはまだ実際には起こっていないことなのです。
 この気持ちを乗り越えるには、その不安の対象が引き起こす、考えられる限り最悪の事態を想像してみることが有効です。やってみると、事態がどう悪い方向に転んでも「意外と大したことじゃないな」と思えるはずです。

■「ひと呼吸置く習慣」をつける
 「売り言葉に買い言葉」という言葉がありますが、気に障ることや嫌なことを人に言われると、つい反射的に言い返してしまうものです。
 その結果、言い合いやケンカに発展して、人間関係が悪くなってしまったりもします。
 しかし、怒りを感じた時に反射的に言い返すのをやめて、「ひと呼吸」おいてみると、自分がカッとなって我を忘れていることに気がつき、自分自身の精神状態を冷静かつ客観的に見ることができます。
 この習慣をつけておくと、怒りや激しい感情に飲み込まれてしまうことはなくなります。
 一度冷静になることで、感情をそのまま周りにぶつけても、自分に得はないことがわかるのです。

 不幸な出来事は誰にでも起こり、マイナスの感情が誰にでもある以上、それらへの対処法を持っておくことは、幸せな人生を送るために役立ってくれるはずです。
 本書は、人生で起こるネガティブな要素に振り回されることなく、穏やかに生きるための考え方がつづられていますので、感情をコントロールするのが苦手な人や落ち込みがちな人は参考にしてみてください。


「あいつよりましだ」は思考停止のはじまり

ビジネスに関わる人なら大前研一氏を知らない人はいないでしょう。経済評論家として、経営コンサルタントとして日本を代表する存在である大前氏は、多くのビジネスパーソンのカリスマ。
 今回は、これまでに大前氏が残してきた数々の名言を集めた『大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉』(日経BP社/刊)より、大前氏が思考停止に陥る、建設的な思考を妨げるなどの理由で“禁句”としているセリフをいくつか紹介します。

■「あいつよりましだ」
 「自分は人より少しはましだ」と思ってしまったら、そこでその人の成長は止まってしまいます。成果をあげた時こそ思いあがらないように注意しましょう。

■「おれもいいと思ってた」
 ことが終わってから「あのアイデアはおれもいいと思ってた」などと言ってみても何にもなりません。いいと思うアイデアがあるなら、今すぐに発信するべきなのです。

■「私も同意見です」
 会議などで急に水を向けられた時につい使ってしまうこのセリフですが、大前氏いわく「思考停止」の表明にすぎないのだそうです。本当に同意見でも、あえて反対意見のための論拠を考えてみるのもいい訓練になります。

■「そのうちに」
 「そのうちに」やりたいことがあるなら、今やりなさい。というのが大前氏のアドバイス。時が経つにつれて情熱は薄れるもの。「やりたい」と思った時こそが旬であることを忘れないようにしましょう。

■「そういうことを考えてはいけないと思っていた」
 「自分はそういうことを考えてはいけないと思っていた」
 「考えたことがなかったが、言われてみるとそうだ」
 こういったことを感じるのは、自分の精神を自分で制限してしまっている証拠です。
 「〜してはいけない」という思い込みは個人の可能性を狭めてしまいます。
 自由な発想を生み出すためにも、自分の精神にブロックをかけるのはやめましょう。

 これらのセリフは、よくないと知りつつもつい使ってしまっていたり、心の中で思ってしまうものですよね。
 『大前研一 洞察力の原点 プロフェッショナルに贈る言葉』には、事実をもとに鋭く洞察し、自分の頭で結論を導き出すための、大前氏の言葉の数々が収録されています。長年の経験に裏打ちされた名言の数々は、多くの人にとって学びとなるはずです。



稼げない人の考え方は“お金=汚いもの”

 著書『クビでも年収1億円』(角川フォレスタ/刊)がベストセラーとなり、最新刊『3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』(幻冬舎/刊)も話題を呼んでいる小玉歩さんが、ゲストと「働き方」をテーマにトークを繰り広げる対談特集。第二回のゲストは山崎拓巳さんです。
 起業するにあたって大学を辞めた山崎さんですが、その時“初めて社会に反した”という喜びがあったそう。社会のレールに乗る安心感と、外れることの快感をともども経験してきた山崎さんの仕事論に小玉さんが迫ります。

■心を劣化させないために必要なこと
小玉「少し話が変わりますけれど、日本人は、お金を稼ぐことについて、何か悪いイメージを持っているように思います。“あいつは悪いことをやって稼いでいるんじゃないか”とか“金を持っても幸せにはなれない”というような。
ドラマなどに出てくるお金持ちのイメージが強いのかもしれませんが。

山崎「お金というものをどう定義しているか、ということでしょうね。“お金=汚いもの”と定義している人は、悪いことをしないとお金持ちにはなれないと思っているので、お金を稼ぐことはできません。
僕は、お金というのは自分が何かの価値を作り上げて、それを誰かに差し上げて、喜ばせた時にいただくものだと思っています。だからお金が欲しくないという人は、誰かの役に立ちたくないというのと同じなんですよ。
お金を稼ぎたいと思っているなら、一度“お金とは何か”を考えて、定義づけてみることが必要です。
これは“幸せ”についても同じですよね。幸せになりたいなら、まずは“幸せとは何か”を定義しないといけません」

小玉「では、仕事についてはどのように位置づけていますか?」

山崎「誰かとの関わりのなかで、新しい感情を持たせてくれるもの、自分はこんなことができるんだ、と驚かせてくれるもの。それが仕事かな」

小玉「山崎さんは絵を描かれていて、ニューヨークで個展を開いたりもされていますけど、やはりそういう部分があったわけですか?“あれ?俺すごくうまく描けるぞ”みたいな」

山崎「絵はね、ずっと描いていたんですけど、人には見せていなかった。たまたまある女性に見せたら“あなたは絵をもっとおやりになったらどうなの?”と言われて、妙に心に響いたんです。
“でも、僕の絵でできますか?”と聞いた時の彼女の答えが僕の人生観を変えました。
“絵の個展をやると決めたら、絵は変わりますよ”と、そう言われたんです。
見たことのない絵が僕の中にあって、僕の気持ち一つでそれが出てくる。僕が描きたいと思わなかったら出てこないまま一生が終わる。それだったら見てみたいと思えた」

小玉「バランスを崩すと思いがけない次の一歩が出るというのが、僕にとって今日一番の学びでした。どこかで言いふらします(笑)。最後に、この対談の読者の方にメッセージをいただけますか?」

山崎「今の学生の子たちって、定年まで一つの会社に勤めるのではなくて、7回くらいは仕事を変えながらキャリアアップしていくことになると思います。終身雇用はいずれ完全になくなると思いますけど、結果を残すとヘッドハンティングされて、収入のいい仕事に就けるようになる。もちろん、途中で辞めてフリーランスになる人もいるでしょう。
そういう中で生きていくためには、なるべく目と耳を閉ざさないこと。社会がどうなっているのかを見続ける目と耳を持つことが大事になります。
それと、自分の内なる声を聞くこと。
今楽しんでいるか、今どんな気持ちかという、自分の内側からの声を無視しないようにしてほしいですね。それは、自分が気持ちいいことだけやりましょうということではないし、嫌なことをしなければならないこともあるはずです。そんな時に、“嫌なことをさせてごめんね”と自分に言えることが、心を劣化させないためにも必要だと思います」


運を引き寄せる人と逃がす人の違い

 あなたは自分を「運がいい人」だと思いますか?それとも「運が悪い人」だと思いますか?
 自分を「幸運」だと思うか「不運」だと思うかは人それぞれでしょうが、自分にいい運が向いてくることを願わない人はいないでしょう。
 実態がはっきりしないため、それを手に入れる方法もわからないのが「運」というもの。しかし、『運』(斎藤一人、柴村恵美子/著、サンマーク出版)によると、少なくとも「運のいい人」と「運の悪い人」には、行動や考え方の違いがあるようです。

■「行動」しないと運は来ない
 本書のなかで斎藤一人さんは、「運というのは、行動しない限りどうにもならない」といい、そのことを知ることが運のいい人の条件でもあるとしています。
 当然のことですが、いくら運がよくてもお金や物が歩いてやってくるわけではありません。それらは自分から何か行動を起こさない限り手に入ることはないのです。
 そして、運は人の行動までは助けてくれません。
 まずは自分のやるべきことに向けて行動を起こすこと。運はその後についてくるということは最初に心得ておきましょう。

■「運をください」という人に運は与えられない
 困難な状況にあるほど、私たちは「運をください」と神様にお願いしたくなりますが、斎藤一人さんに言わせると、これは「私は運がないんです」と言っているのと同じことで、その人にはますます運のないことが起こるといいます。
 運がいい人というのは、「私は運がいいんです」と言いながら努力するような人です。
 一生懸命努力して成果を残しても、謙虚に「運がよかったんです」と言える人ほど運は集まりやすいのだといえます。

■人の「運がよかった」を真に受けない
 前項の通り、運がいい人ほど懸命に努力を重ね、その成果を謙遜して「運がよかった」と言っているわけですから、これを真に受けていては陰にある多大な努力を見逃してしまいます。
 もし何かで成功を収めた人が「運がよかっただけですよ」と語っているのを聞いたら、そこに至るまでに費やした時間や努力に思いを馳せてみましょう。そして、自分も負けないくらい努力を重ねれば、運は後から必ずついてくるはずです。

 本書には、よく使われるもののその正体が明らかではない「運」という概念が、実際に実業家として成功をおさめている二人の実業家の言葉で語られています。
 幸運を呼び寄せたいならまずは運に頼るのをやめてみる。
 逆説的ですが、幸運への道はそこから始まるのかもしれませんね。

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「器が大きい人」ってどんな人?

 ある人を評するときに「あの人は器が大きいよ」とか「人の上に立つ器量がある」などということがあります。
 これは、おそらく言われると最もうれしい言葉の一つなのではないかと思われますが、そもそも人の「器」とは何なのでしょうか? そして、「器の大きい人」とはどういう人を指すのでしょうか。
 『器』(斎藤一人、柴村恵美子/著、サンマーク出版/刊)はその名の通り、人の器とは何たるかについて教えてくれる一冊。
今回はその中から、本書の著者で「銀座まるかん」の創業者としてもしられる実業家・斎藤一人さんの考える「器の大きい人」の特徴を紹介します。

■必要ないことを「必要ない」と言えるのが器量?
 そもそも「器」とは何なのでしょうか。
 斎藤さんは、「器」とは我を外した、人間的な正しい考えのことを言うとしています。
 たとえば、社員が社長よりいい車に乗っていたとします。本来なら社員がプライベートでどんな車に乗ろうがどうでもいいことなのですが、社長からしたら“おれよりいい車に乗りやがって”とおもしろくない気持ちになることもあるでしょう。
 ここで、「そんなことどうでもいいよ」と言って、社員に好きな車に乗らせてあげるのが社長の器。それを素直に言えないのは、「我」が邪魔してしまっているのです。
 どうでもいいこと、気にする必要のないことを、「どうでもいいよ」と言えるのが器の大きい人の特徴だといえます。

■「どうやって罰を与えるか」ではなく「どうやって許すか」
 生きていれば、人から騙されたり、裏切られたりということもあります。そんな時にどう振る舞うかにも、その人の器が現れるようです。
 戦国時代の武将、豊臣秀吉のエピソードにこんなものがあります。
 ある時、秀吉が飼っていた鶴が逃げ出すという事件がありました。当然、鶴の世話をしていた人は打ち首か切腹を言い渡されることを覚悟していました。そこに秀吉がやってきて「鶴は外国まで飛んで逃げたのか?」と尋ねました。それに対して「飼っていた鶴だから外国までは飛んで行けないと思います」と答えると、秀吉は「日本にいるならうちにいるのと同じだ」と言い、鶴を逃がしたことへの罰を与えるようなことはしなかったのだそうです。
 秀吉の器の大きさがよくわかるエピソードですが、自分が受けた仕打ちに対して「どう罰を与えようか」ではなく「どう許そうか」と考える態度は私たちにとっても学ぶところがありそうです。

■自分の機嫌は自分で取る
 あなたが「器が大きいな」と思う人には、いつも上機嫌な人が多いのではないでしょうか。そして彼らは、他人に機嫌を取ってもらうようなことはせず、常に自分で自分の機嫌を取っているはずです。
 自分の機嫌を取るとは、目の前の現実を「自分にとって一番いいことだ」と解釈すること。つまり現実をどう受け止めるかという問題です。これが上手にできればどんなことが起こっても腹を立てず、上機嫌でいられます。
 世の中には思い通りにならないことが山ほどあります。それにいちいち腹を立てたり機嫌を損ねていたら、常に怒っていることになるでしょう。そんな人を周りの人はどう思うでしょうか?少なくとも「器が大きい人だな」とは思わないはずです。

 本書には、自分の「器」を大きく、しっかりしたものにするために、物事をどう捉え、どう考えていけばいいかという心構えがつづられています。
 人との接し方に悩んでいる人、小さなことにイライラしがちな人は、本書で語られている「器」の磨き方を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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一定数のデータさえあれば最適な回答が出せる統計学

統計学はどのような議論や理屈も関係なく、一定数のデータさえあれば最適な回答が出せる。
そうした効能により旧来から自然科学で活用されてきたが、近年ではITの発達と結びつき、あらゆる学問、ビジネスへの影響力を強めている。
こうした点から【送料無料】統計学が最強の学問である [ 西内啓 ]では統計学を「最強の学問」と位置付け、その魅力と可能性を伝えていく。

今更なんでわざわざ統計なのか。それを説明する秀逸な出題がこれ。

「強盗・殺人などの凶悪犯の実に70%以上が犯罪前24時間以内にある食べ物を口にしている。
その食品は販売を規制すべきか?」Yesと言いたいが、その食品とは「米」。

ここで欠けていたのは「犯罪を犯さなかった人がそれを何%食べていたか」という比較を十分なデータで行い、米あるなし・犯行あるなしという四分割表で「米を食べることと犯罪を犯すこととには因果関係はあるか」と考えることである。

データから因果関係を誤差の範囲以上に有意に見いだして最善な手段を打ち出す、そうした考え方の基礎を身につけるためにも統計的アプローチを身につけかつ統計リテラシーを上げておくことは大切である。
「タバコはガンを発生しやすくする」というのも実は統計手法を用いる疫学の成果。
タバコの成分からガン発生までのメカニズムがわかったわけではない。
しかし、メカニズムはどうあれ、結論は有意。だから「最強の学問」だと。なるほど。

この本は、データ(事実)に基づき正しく判断するための契機と基礎を与えてくれる。
そういう意味で、別にデータ処理や統計に携わらなくても、事実に即して正しく因果関係を捉えようとする思考回路を作ってくれる本。

今まで、統計というとすぐ技術論に入ってしまう本ばかり目についた。
その技術がいったい何を達成しようとしているのか、どう具体的に使われうるのか、全体像を徹底的に、かつ平易な言葉でもわかるように語ってくれていてその趣旨が見事に成功している本。

経験したり聞いたりした事実から、得てして原因と結果を見いだしてしまうのが世の常。
しかし、それはどういうサンプルに対してなのか。
誤差の範囲はどのぐらいあるのか。
冒頭の「米」の例のように四分割表をまずは常に考えることから始めたい。

そういう意味では、サンプル量が多ければいいというものでもなく、1000ー2000件データをとれればそれ以上は誤差の範囲はとても小さく、データを増やしても結果はあまり変わらない。
今時はやりのビッグデータはデータが大量に安価にとれるようになったことをもてはやしている。
しかし、それをどう分析して因果関係を有意に導き出せるかは、正しく統計的分析手法を使えるかどうかがポイント。
サンプルのランダム化がしやすくなったメリットはあるだろうが、相変わらず肝は統計分析の正しさにある。

ただし、どういう新商品を開発販売すべきかに、統計的な因果関係からヒントを得ようとするのはやはり無理があるだろう。「消費者は何が欲しいかは見せられるまでわからない」だろうから。

いずれにせよ、因果関係に基づき何らかの対策・施策を打ち出そうという立場にある場合には、統計的裏付けというきちんとした証拠を持って意思決定をすることは、必要不可欠だと思う。
自分の判断にもそうした見方ができているかチェックしたいし、政策・施策・方針などが打ち出される時にはその因果関係の証拠は十分あるのか常に問いたい。
そういう意味でこの【送料無料】統計学が最強の学問である [ 西内啓 ]がいま30万部売れているというのは大変心強い。



日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。
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