長野県安曇野市で総合建設工事の(株)イトウは、再度の資金ショートを起こし2019年11月28日に行き詰まりを表面化。2月17日に債務整理を弁護士に一任し、債務を整理し、事業を継続する意向の通知を債権者に送付した。
伊藤組として創業し、旧南安曇郡穂高町を代表する総合建設業者として営業地盤を確立。官公庁発注の土木・建築工事を元請で手掛けるほか、民間からの受注にも積極的で、1998年9月期には売上高31億1800万円を上げていた。
しかし、その後は公共工事の減少から業容は縮小。2000年以降は、関連の社会福祉法人のノウハウを活かして介護付きマンション事業にも参入し、隣接する松本市のほか首都圏でも営業活動を行っていたほか、宅地分譲、一般住宅等も積極的に展開していた。
2009年5月期に死去した前代表者の役員退職金等により大幅赤字を計上。また、管理体制の不備から、大口不良債権の発生や完成工事の計上ミス等が連続して発生し、財務体質は弱体化の一途を辿っていた。この間、メインバンクの変動、幹部社員の退社なども発生。2016年1月に現代表が就任して以降、経営の立て直しに努めていた。
しかし、令和元年5月期には19億円台まで売上高が落ち、競争から採算性も悪化するなか、大口の回収難が発生、信用不安から建築工事の契約解除などもありさらに信用低下、これ以上、金融機関の支援も受けられず、抜本的に財務内容を改善するために、今回の債務整理となった。
会社名 (株)イトウ
業 種 総合建設工事
所在地 長野県安曇野市
設 立 昭和47年5月
創 業 昭和25年
資本金 3000万円
負債額 32億8000万円(2019年5月期時点)