仙台市青葉区のさくら野百貨店仙台店が閉店した2月27日、地元商店街や行政の関係者からは驚きや落胆の声が上がった。取引先やJR仙台駅前の商圏に対する影響にも懸念が広がった。
さくら野仙台店が加入する仙台駅前商店街振興組合の理事は「テナント賃貸の調子が良さそうで、経営は大丈夫だろうと思っていた。駅前に大型商業施設の進出が相次ぐ中、地元企業が撤退するのは寂しい」と話した。
「寝耳に水で全く知らなかった」と驚いたのは仙台商工会議所の担当者。「自己破産なので売掛金の回収はほぼ不可能だろう。資金繰りに窮する債権者の会員企業が出てくる可能性がある」と話し、融資や補助制度活用の相談を受け付ける予定だ。
仙台市は駅周辺のにぎわいへの影響を懸念する。市経済局幹部は「閉店したままでは活気づいてきた駅前の街づくりにも影響する」と表情を曇らせ、「次のプロジェクトが進むよう市もサポートする」と語った。
仙台市長は「長い間、仙台駅前の顔として市民に親しまれてきた百貨店で大変残念だ。土地や建物の所有者には有効活用に努めていただきたい」とコメントした。