東京都大田区で東証1部上場検査用ソケットなどを手掛ける山一電機梶i代表者:織田俊司)は、9月30日をもってPVソリューション事業を廃止すると発表しました。
2009年4月に創設の同部門は、太陽電池モジュール用ジャンクションボックスおよびケーブルコネクタの製造・販売を手掛けているものの、太陽電池パネル市況の悪化による製品価格の下落で厳しい環境が続いているため、同事業の継続は困難と判断し今回の決定に至ったようです。
なお、同事業の固定資産については前期末時点で大部分の減損損失を計上しており、従業員については配置転換や人員削減を実施する予定とのことです。
PVソリューション事業を廃止について 平成24年9月24日
山一電機は、本日開催の取締役会において、平成24年9月30日をもって、下記のとおり、PVソリューション事業を廃止することを決議いたしましたので、お知らせいたします。
1.事業廃止の理由
当社は、平成21年4月よりPVソリューション事業を展開してまいりましたが、昨今の世界的な太陽光発電パネル市場の悪化により、製品価格の大幅な下落は採算面での悪化を招き、また、債権回収リスクが増大していることから、同事業での売上拡大や収益確保が困難な状況と判断し、平成24年9月30日をもって同事業を廃止いたします。
これにより、太陽光発電パネル市場向けジャンクションボックス製品の新規商談は打ち切り、また、現在お取引頂いているお客様につきましては早期終息に向けて調整を進めてまいります。なお、同事業のコネクタ製品につきましては、太陽光発電・新エネルギー・産業機器向けの防塵・防水・高電圧対応コネクタ製品として、コネクタソリューション事業において継続販売いたします。
2.事業廃止の概要
(1)PVソリューション事業の内容
太陽電池モジュール用ジャンクションボックスおよび太陽電池モジュール用ケーブルコネクタの製造、販売
(2)PVソリューション事業の平成25年3月期第2四半期連結累計期間における業績予想
PVソリューション事業(A)/全社(B)/比率(A/B)
▼売上高
420百万円/11,300百万円/3.7%
▼営業利益
△150百万円/30百万円/−
3)PVソリューション事業に属する従業員および資産等の取り扱い
PVソリューション事業に属する従業員につきましては、配置転換や雇用契約に基づく人員削減を図ってまいります。また、同事業の固定資産につきましては、既に前期末において大部分を減損処理しております。棚卸資産につきましては、全ての生産を終了した時点で処分する予定であります。
3.日程
平成24年9月21日 取締役会決議
平成24年9月30日 事業廃止期日
4.損益への影響
損益への影響につきましては、平成24年5月18日に公表いたしました予想との差異において軽微であると見込まれますが、詳細が判明し、大きな差異が見込まれ次第、追って公表いたします。