正月、子どもたちが楽しみにしているお年玉。ところが、大人にとっては、出費がかさみ、誰にいくらあげるべきかを思案して気が重くなることも。気まずい思いをしないよう、付き合いの作法を心得ておきましょう。
気持ちが大切 手紙添えて
東京都台東区の女性会社員(34)は、年末になると悩んでしまう。正月に祖父母宅に親戚が集まるため、いとこの子どもなどに会うと、お年玉をあげなければならないからだ。
年齢に応じて数千円を包むが、「普段、ほとんど会わない子どもたちのために、ふさわしい金額なのか、そもそもあげなければならないのか考えてしまう。独身の自分はあげるばかりで、正月に親戚が集まるところへ行くのは気が進まない」と打ち明ける。
「住信SBIネット銀行」(東京)が2010年12月、全国の20〜60代を対象に行ったインターネット調査(回答5158人)によると、「お年玉を誰かにあげる」と答えた人は69・5%。お年玉の支出総額は平均2万2040円に上り、09年の調査より4000円以上も増えていた。
お年玉をあげた1人あたりの平均金額は、未就学児童2307円、小学1〜3年生2888円、小学4〜6年生3791円、中学生5771円、高校生7904円、大学生・専門学校生等1万644円。「その他」も1万3421円に上り、学生以外でもお年玉をもらっている人がいた。
お年玉をあげる続き柄や年齢に基準はあるのだろうか。日本の伝統行事やマナーについての著書がある和文化研究家の三浦康子さんによると、年神に供えて魂の宿った鏡餅を「御年魂(おとしだま)」として家長が家族へ分け与えたことがお年玉の由来。
つまり、家族や親戚の年長者が年少者へあげるのが基本だ。続き柄が何親等で何歳までといった基準はなく、親しくしている友人や知人の子どもを含めてもよく、判断に迷った時は事前に大人同士で相談するなどの情報収集が大切だ。
不況が続き、前より減額せざるをえない人や、お年玉を捻出できない人もいるだろう。三浦さんは「大切なのは気持ちの受け渡し。新しい年へ贈るメッセージや手紙を小さな袋に入れて手渡してはいかがでしょう」とアドバイスする。
お年玉は、必ずポチ袋に入れ、子どもだけの時でなく、その子の親が一緒にいる時に手渡すとよい。お年玉をもらったことを親が把握し、家同士の付き合いに生かしていく気配りが必要になるためだ。
お年玉をもらう子どもがいる親は、親自身がお礼を言うだけでなく、子どもにもお礼をさせ、その場でポチ袋を開けないといった礼儀も教えておきたい。「お金の受け渡しだけにとどめず、お付き合いの潤滑油として活用しましょう」と三浦さんは話している。
お年玉をあげる時の注意点
・目上の人が目下の人に与えるのが本来の考え方。父母や祖父母へのお小遣いは「お年賀」、上司の子どもへは「文具料」などとする。
・できるだけ新札を用意する。お札の表の面を包むように左端から、右端からの順で三つ折りにする。
・ポチ袋を持っていない時でも、現金をそのまま渡すことは避ける。ちり紙など手持ちの紙に包んで渡す。
・ポチ袋に一言メッセージを添えたり、あげる時に新年の目標を聞いたりしてコミュニケーションを図ることを心がける。
編集後記
子供に「友達がもらってるからお小遣いが欲しい」と言われました。今は金銭感覚もないし、お小遣いなんて必要ないと思うけど・・・。
子供にどうやってお金に関する話をしようかと悩んでた時に出会いました。
親が子供のお金について考えるのに良い本だと思います♪
6歳からのお金入門 一生お金に困らない子に育つ本おこづかい、お年玉のあげ方&貯め方でこどもの将来が決まる!学校では教えてくれない、お金を貯める、上手に使う、殖やす、借金、お金を稼ぐ(将来のこと)など…生きていくうえで必要な「お金力」がこの一冊で身につきます。今や、お金との上手な付き合い方を教えることは親がやるべき「しつけ」のひとつです!