利益を目的と勘違いする邪道経営者



王道経営は「結果としての利益」を重視する。利益が出ていなければ、会社は社員に給料を払うことも、成長を求めて新しい分野に進出することも、株主に配当することもできないからだ。しかし、300万社を超える日本の全企業の中で、利益を出して国に税金を納めている企業は28%くらいだという。
 
利益については、すこし勘違いをしている人も多い。ピーター・ドラッカーはこういっている。
「会社とは何か」と問われると、たいていの人は“営利を目的とする組織”と答えるし、経営者たちもほぼこれと同じ意見を持っている。しかし、この答えは大きな間違いであるばかりでなく、まったく見当外れである。営利(利益)とは、事業の妥当性を検証する一つの規準を提供するものだ。
 
ドラッカーがいっているのは、会社の目的は理念や使命の実現であり、利益とは会社の事業が妥当性のある正しいビジネスか否かを測る成績表のひとつであるということだ。
利益は、会社の行っている事業、あるいは事業のやりかた(経営)が正しければ、きちんと出てくるし、間違っていれば出ない。
つまり、利益とは、事業、経営のよしあしの結果であって、利益を上げるために会社を経営すると考えるべきではないということだ。
 
利益に対する勘違いで最も多く、悪影響も大きいのが、利益を会社の目的(会社は何のためにあるのか、会社の使命)と考えてしまうことである。
利益を目的と考えていると、やがて利益至上主義、それも短期利益至上主義に陥る。東芝が不正会計事件を引き起こした根本的な原因は、正しいプロセスの結果であるべき利益を目的としてしまった経営陣の思想・価値観の貧困にある。
 
利益を目的と勘違いし、利益至上主義に陥れば、そこが邪道の入り口、倒産への一本道だと心ある経営者は悟っている。
多くの人が利益を目的だと勘違いするのは、利益が持っている「三つの顔」が理解できていないからである。
利益には「目標」、「手段」、「結果」という三つの顔がある。利益は、三面観音像のように、これら異なった顔を持って三位一体となっている。

破産する人に多いタイプ 床にモノを置くくせが直らないなど



精神科医の春日武彦氏は、破産する人が陥りがちな生活習慣から、6つのタイプに分類してくれました。

●見えっ張り型
子供は私立にいかせたい。高い家具がある。ブランド品にこだわりがある。
服だけでなく家具にもこだわりがある人は「見えっ張り型」。周りに合わせて背伸びや無理な出費をすることがあるだけでなく、周囲に流されやすく自分を持っていないことも。子供は私立に入れたい、習い事をさせたいと考える人は要注意。

●心のスキマ型
帰宅すると、まず何となくテレビをつける。コンビニに立ち寄る習慣がある。LINEがきたら気になってしまう。
不安や寂しさ、孤独を感じやすい現代、心のスキマを埋めようとする心理から帰り道についコンビニに寄ってしまったり、不安から衝動買いしてしまう。LINEが気になる、友人からの誘いは断らないなど、人との繋がりを求めて出費がかさむことに。

●多忙だから型
赤信号でも車の途切れ目に横断する。トイレが汚い、水回りが汚い。マッサージや整体に行って疲れを取ってもらうことがある。
「多忙だから」という言い訳の多い人は、自分に甘い人が多い。たまに「自分にご褒美だから」とマッサージに行くような人は注意。トイレや水回りが汚れている人、整理整頓が苦手な人は時間やお金の管理も苦手で、破産する人の特徴といえる。

●その場しのぎ型
床にモノを置く習慣がある。ビニール傘が多い。雨が降ったときや荷物が多いとき、タクシーに乗ったことがある。
床にモノを置くくせが直らないなど、反省はあるが持続できないのが「その場しのぎ型」。「折り畳み傘を持って出掛ければよかった」と何度も反省する人はこのタイプ。無計画なため、ムダな出費が増えるだけでなく、マネープランにも弱い人が多い。

●ゆるゆる型
目的地まで道に迷うことがある。賞味期限切れの調味料がある。駅の自動改札で引っかかったことがある。
全体像を把握できない、俯瞰できない「ゆるゆる型」。Suicaの残額を把握できてなくて駅の自動改札で引っかかったことがある人は、まさにこのタイプ。また、ズボラな性格やゆるゆるな思考の持ち主は、金銭感覚もズボラでゆるゆるの可能性大。

●自己流カルト型
クレジットカードは複数持って使い分けている。100円ショップ商品が多い。よくわからないけど国産にこだわる。
根拠のないこだわりを持つ人は「自己流カルト型」。趣味に異常にハマってしまう人や極度なこだわりを持つ人は客観的に見る能力が欠如しており、金銭面でも悪影響が出やすい。間違った情報を鵜呑みにしてしまい、お金の運用でも失敗しがち。

◆ゆるゆる型・複合型に注意
「なかでも現代人特有のタイプが、何か不安があり、それを埋めたいという『心のスキマ型』です。家に帰ったら何となくテレビをつけてしまう人は典型でしょう。そういった人は、寂しいから何となく帰り道にコンビニに寄ったり、不安だからモノを買うという行為に繋がりやすいんです」
『なぜ賢いお金持ちに「短気」が多いのか?』などの著書がある田口智隆氏も「現状を把握できない『ゆるゆる型』は特に問題」と警鐘を鳴らします。
「冷蔵庫の中に賞味期限切れの調味料がある人、同じようなドレッシングが複数ある人は要注意。これは冷蔵庫の中を把握できていないということで、財布や家計も把握できないということです」
しかも春日氏によると、「これらのタイプは一つに当てはまるだけでなく、複合的に絡み合っていることが事態を深刻にする」と注意を促す。

見えっ張り型で、かつ根拠のない自己流カルト型の人。言い訳が多い多忙だから型で、かつ自分に甘いゆるゆる型に当てはまる人のように、複合型が多い。こうなると家計は赤字にとどまらず、破産までまっしぐらです。
「とはいえ、人は変化を好まない生き物ですから、『困っている』と言いつつも本当は困っていなかったり、それほど深刻に考えていないもの。

人の幸せというのは、現状を変えることで手に入るものもありますが、ぬるま湯に浸かっているのも幸せなんです。どこかで尻に火がつくまで人は本当に動こうとしません」
破産という危機的状況を避けるべく手を打つためにも、早いうちから自覚し、行動しなければいけませんね。

商品を購入してもらうという本来の目的



起業から草創期、苦難期、成長期、変化期、再出発といった流れでストーリーを作っていきます。
1.語り手の情熱
ストーリーを語る前に、自分がどうしてその話をしようとしているのかを理解する必要があります。なぜこの商品を提案するかのストーリー、そして自分の体験談などから商品の販売につながるストーリーを導き出します。

2.苦難(困難)
内容のすべてがサクセスストーリーというのは相手に感動を与えません。ヒーロー物の映画はとんでもない悪役がいるからこそ、勝利が際立つわけです。
貧困から這い上がった、コンプレックスを乗り越えたなど、困難から始まるストーリーに人は心を揺さぶられます。

3.気付き
誰も運良く成功した人の話は聞きたいとは思いません。
苦難の中で解決策を求めながら、何かしらの気付きを得た瞬間がストーリーのキーポイントです。
ガイアの夜明けをご覧になったことがある方ならば、苦難の連続から抜け出す中に気付きの瞬間やブレイクスルーの瞬間が映し出されていたことに気付いたはずです。

4.結果
ストーリーの結果はハッピーエンド(幸せや成功がもたらされているもの)である必要があります。そうしないと、商品を購入してもらうという本来の目的を逸してしまうからです。

上記から、商品を語るのではなく自分の罪や過失、失敗談を交えた物語風なトークが相手を感動させるのです。

元OLがアナログ生活に転換 手描き新聞で郷土の魅力発信



茨城県土浦市に住む矢口祥子(あきこ)さん(44)は、仕事ではパソコン作業、家ではネット漬けの日々を過ごしていたが2年前、退職を機に生活スタイルをアナログに切り替えた。
「首が痛くて肩こりがひどかったのですが、アナログ生活になって楽になりました。仕事が忙しいときはケータイも必要だけど、会社辞めたらそれも要らないなと思って」
ケータイはやめた。パソコンもスマホも、車もテレビも電子レンジもない。暑い夏は扇風機で、冬の寒さはこたつと湯たんぽでしのぐ。洗濯機も壊れているから服は手洗いだ。

茨城県南の中心地、土浦市で生まれ育った。実家は創業200年の酒店。水戸市の短大を卒業後、土浦市のホームセンターに入社し、経理担当の事務員に。「お金の動きがよくわかって」仕事はおもしろかったが、将来に展望を描けなかったことと人間関係のトラブルもあって「そろそろ辞めどきかな」と、22年間のOL生活に終止符。

会社を辞めて何をしたか。なんとアナログの手描きの新聞発行を始めた。友達への近況報告を兼ねた「矢口新聞」だ。2014年8月、西武池袋へ買い物に行ったときに「池袋コミュニティ・カレッジ」のパンフレットが目に入り、イラストレーター・田村セツコさんのイラスト教室へ通うようになったのがきっかけ。

A4判の紙にボールペンと色鉛筆で、郷土の魅力や矢口さんがおもしろいと思ったこと、体験したことなどをカラフルなイラストに短いコメントを付けて描く。2015年4月12日に創刊号を発行し、すでに100号を超え9月25日に第2章8号を出した。月に6回発行の計算。すごいパワーだ。

新聞はカラーコピーして友人や知人に配っている。発行を重ねるごとにファンが増え、読者は約50人。筑波山麓にあるホテルの週2日のアルバイトで新聞の経費と生活費をまかなう。つくば市内のギャラリーなどで個展も3回開催。「元気が出るという人が多いですね。手描きだから力があるという人もいました」
これからのことを聞くと、「写真家を目指す彼氏と展覧会をやって、新聞を本にして、それがロングセラーになって」と、夢が膨らむ。アナログの生活って、何だか楽しそうだ。

トレエン斎藤、月収初の100万超え 『M-1』賞金で高級バッグ購入



お笑いコンビ・トレンディエンジェルが1月27日、都内で行われた映画『ブラック・スキャンダル』(30日公開)のイベントに出席。『M-1グランプリ2015』で優勝して以降、本格的にブレイクしているが、ボケの斎藤司(36)は月収を聞かれて「この間ワンミリオン(100万円)初めていただいた」と告白。会場から拍手が起こると「ありがとうございます」と照れ笑いした。

『M-1』優勝賞金を使用してプラダの20万円のリュック、ヴィトンの33万円のリュックを購入したことも明かしつつ、「嫌味っぽくとられるから、月収とか言うなって父親から注意されている。怒られる」と心配していた。不安な心境からか、なぜか相方・たかし(29)と突然手を繋いで驚かせていた。

イベントは、同作に出演するジョニー・デップの劇中の髪型にちなみ、観客も“薄毛”限定で行われ、2人は作品をテーマにしたネタを披露した。

メイプル超合金、1ヶ月で給料6倍増 髭男爵は一発屋の「危険信号」と忠告



お笑いコンビ・メイプル超合金が25日、都内で行われた映画『サウスポー』宣伝隊長争奪ガチンコバトルに登場。3月のイベントでは「今月の給料は5万円」とぶっちゃけていたカズレーザーだったが、「先月は、32万もらっています」とわずか1ヶ月で約6倍アップしたことを明かした。

2015年末の『M-1グランプリ2015』決勝で一躍注目を集め、大ブレイク。最近ではファンレターも届くそうだが、カズは「手紙の終わりに『こんなに好きになったのは、ダンディ坂野さん、スギちゃん以来です』って書いてある。僕らも一発屋のレールに乗っているんだと思いますね」と危機感を募らせた。

そんな彼らに対して、事務所の先輩・髭男爵の山田ルイ53世は「いつも同じ衣装でいるというのは(一発屋の)危険信号」と自らの経験をもとに忠告。「今まで、うちの事務所にいなかったタイプ。一度着ると、もう脱げないので初期段階でいろいろやっていけばいい」と、あたたかいアドバイスを送っていた。

同作は、自らの過ちで妻を失った元世界ライトヘビー級王者のボクサーが、娘との絆を取り戻すため、これまでの自分と向き合い、再びリングへ上がろうと奮闘する姿を描いたヒューマンドラマ。

イベントにはそのほか、テル、ゴー☆ジャスも登場。同作は、6月3日より公開される。

逆風はねのけ本物の酒造り 埼玉県蓮田市・神亀酒造「絶対に潰れない」


埼玉県 神亀酒造 神亀【しんかめ】 純米酒 辛口 1800ml 【日本酒】

■一触即発の緊張
埼玉県蓮田市・神亀酒造は人手不足が深刻な状態となった1999年、蔵に一つの亀裂が生じ、蔵人から笑い声が消えた。

麹屋(麹造りの担当)の若手蔵人が人手不足を補うために仕込みの手順を省いた。小川原は「他の蔵で通用しても、そんなやり方はうちでは通用しねえぞ」と怒声。若手蔵人は反論した。一触即発の緊張が走った。

小川原はどんな状況であろうと決まった段取りを崩すことを許さない。「一度容認するとなし崩しになって、手抜きが当たり前になる」。小川原は3カ月分の給料を手渡して、若手蔵人を解雇した。

奈良の酒蔵を辞め、この年に神亀にやってきた杜氏の太田茂典(52)は「専務(小川原)は一度言ったらきかない。原杜氏(当時)もあきれて新潟に帰ってしまった。蔵人はたった4人。僕が杜氏代行で何とか造りをして。大変な年だった」と振り返る。

1996年に蔵に入ったベテランの川畑大樹(48)は「専務は誰の賛同もなく、圧力をはねのけて純米酒を造ってきたパイオニア。だからこそ妥協できないんじゃないか」と思いを汲む。「逆風に一人って相当孤独だったと思う」。麹屋の三上博之(44)がぼそっと言った。

■小さな蔵を応援
小川原が業界に入った1960年代後半ごろ、全国の酒蔵は約3500余りあったが、現在は約1500蔵にまで減少。埼玉県も約80あった蔵が、現在は35蔵。衰退の一途をたどっている。

「隣の蔵がつぶれれば自分の酒が売れるって、そんなの根性無し。助け合ってこそ業界が元気になる」と小川原。こと、純米酒を造る蔵に限れば「ライバルじゃない。同業者だ」といい、助けを求められれば、自らの経験と技術を惜しみなく与える。「自分だけいい純米酒造ったって意味はない」

神奈川県西部にある川西屋酒造店。蔵元の露木雅一(56)は会社員を経て、27歳の時に実家の蔵に入る。露木の蔵はまだ三増酒を製造。経営はじり貧の状態だった。全量純米蔵に切り替えた直後の小川原のもとを露木は訪ねる。

小川原はほこりをかぶった純米大吟醸の古酒を開けた。露木はうまさに驚く。それから造った純米酒を小川原に毎年送り、アドバイスを請うた。「こんな飲めねえ酒、送ってくるな」。毎年毎年こき下ろされた。でも露木は食い下がった。

約15年が経過した。小川原は「いい酒になった。もっと早く知らせろよ」と怒った。小川原の後ろ姿を追い続けた露木。「専務は俺のただ一人の師匠だ」。2年前、露木の蔵は全量純米酒化を果たした。


26BY隆 若水 生原酒 純米吟醸 無ろ過生原酒おりがらみ1800ml(神奈川・川西屋酒造店)

■本気の思いに救い
るみ子の酒」で今や押しも押されもせぬ有名酒蔵になった森喜酒造場(三重県)も1990年前後、廃業寸前に追い込まれたが、小川原は自分の仕事をさておき、協力を惜しまなかった。

「向こうの親父さんに恨まれてね。『娘によからぬこと教えやがって』と。障子の向こうからじっとにらんでるんだ。でも、最後には分かってくれた。蔵が生き残ってほしい。俺にはそれしかないんだ」


すっぴん るみ子の酒 伊勢錦 無濾過あらばしり純米生原酒 1800ml【森喜酒造場 三重県伊賀…

日本純米酒普及協会の代表理事の桑原裕子(59)は、体を張って全国のさまざまな蔵を助ける小川原の姿を20年以上前から見続けてきた。

「だから神亀の酒を飲んで満足してるだけじゃ申し訳ない。たとえ無償でも神亀の良さを伝えたい。専務を助けたいってみんなが思うんです」

会社経営の傍ら、手弁当で神亀の魅力を伝え歩く。「シンカメ」の認知度が高まりつつあるカナダやフランスでのコネクションを一から築き上げたのは桑原だ。

身を削った助けは巡り巡って小川原自身のもとに返ってくる。「正しいと信じた道を行く。それが、どんな険しい道でも、ジャリ道でも。本気でやってれば助けてくれる人が現れるもんだ」

■闘いの道続く
午前3時半。米を蒸す甑(こしき)に火が入る。5時ごろに米が蒸し上がり、釜場は蒸気に包まれる。放冷機で冷ました米を麻袋で包んで2階の麹室(こうじむろ)に手早く運びこむと、麹屋が台の上でほぐしながらならしていく。

その中に小川原貴夫(36)の姿もある。浅草にほど近い実家は3代続く老舗の酒屋。価格競争にさらされ家業は傾き、2002年に父子で小川原を訪ねたのを機に純米酒専門店へ転換。徐々に人気を得て、店は危機を乗り越えた。

4年前に小川原の長女佳子(38)と結婚。「専務から特別な言葉はない。何気ない会話や経験談に答えがあるのかもしれない」。神亀酒造8代目という重圧。「まだまだ時間はかかる。酒屋の経営も蔵の在り方も人生がそのまま出るものだから」

小川原は孫の啓太(2)がかわいくて仕方がない。しかし、2人の晩酌はまだ遠い先。小川原は闘い半ばだ。海外にも文化としての酒や純米酒の魅力を伝えたい。

「ワイングラスで冷酒飲むだと? 何が”クールジャパン”だ。そんなの迎合じゃねえか。日本人がワインを杯で飲むか? 間違った酒の知識がまかり通っている。それを勧める国家権力とまた闘わなきゃいけねえんだよ」

闘いの道は続く。「でもな、苦労は価値がある。本当に苦しむと、こいつ俺の過去のどういう時の苦しみ味わってんのかって想像して、少し背中を押してあげられる」

■神亀の純米酒を北海道でも広めたい
「ごめんください」。北海道の田舎町で母と妻と3人で小さな酒屋を営む主人が、はるばる蔵を訪ねてきた。「神亀の純米酒を北海道でも広めたいんです」。小川原の顔がほころぶ。

貧乏な弱小蔵。しかし、命をかけて蔵を守った先祖の思いを胸に本物の純米酒を造り続ければ、絶対に潰(つぶ)れない―。小川原はいつも心にそう思う。「よし、北海道行くぞ」。驚く主人に笑顔がはじけた。

無借金の会社が「信頼厚い幹部」に裏切られ倒産寸前に


社長の心得 [ 小宮 一慶 ]

S社は業歴50年超、大手運輸会社への梱包材納品をメインとして、長年安定した業績をあげ、創業から一貫して実質無借金経営を通してきていたからです。社長のK氏は二代目ですが既に70代半ば。倒産の直接の原因は、社員の使い込みでした。

■ベテラン営業幹部が使い込み

使い込みをした社員Tはベテランの営業幹部で、長年S社一番の取引先である大手N社を担当していました。
N社のシステム変更により当面3か月ほど、支払が遅れるとの話があり、S社も一時的な支払繰り延べを取引先に依頼し資金繰りをつないできたのでした。

しかしある日突然、社員Tが出社しなくなり蒸発。おかしいと思った会社はN社に確認すると、システム変更の事実はなく支払は通常通りに行われていたと。
すなわち、Tの横領により同社の売上の7割を占めるN社向け売上がいきなり回収不能になってしまったのです。

もちろん会社は業務上横領で通報しTは指名手配されたのですが、その後全く手掛かりはなし。
いくら犯罪がらみであろうとも、ビジネスで支払いは免除されません。社長に、突然の窮地が襲ってきたのです。

K社長は膨大な支払いを抱え、会社の完全倒産だけは避けるべく資金集めに奔走しましたが結局思うに任せず、自宅ならびに所有の不動産を全て売却し、その資金を支払いの一部に充てることでなんとか会社の完全倒産だけは回避しました。
自身は借家住まいとなりつつも、取引先企業に営業権付での部分売却や無償引き受けをお願いすることで、現在も社員の生活保全に東奔西走する日々を送っていると聞きます。

■編集後記

経営には様々な予測をしなければならないのですが、その予測が主観的では間違いを起こしやすいですね。

正しい夢や目標を持っていると、少しは客観的に見ることができて間違いが少ないです。

ただ、資金繰りが苦しくなると正しい夢や目標を持ってくださいと言っても聞く耳を持っていない場合が多く、一番心配なのは気力、元気さ、やる気を失うことだと思いますね。

夢や目標を失うと、人は元気も同時に失ってしまいます。

だれでも経験されていると思いますが、元気を取り戻すのは想像以上に難しいことなのですね。

そこで、夢や目標を出来るだけ早くしかも具体的に描くことが大切ではないでしょうか。

ぜひ、「幸せなお金持ち」になる秘密、ここにあり! 「ir大学」を見てください。

とりあえず見るだけで結構です。

見ると必ず眼からウロコが取り除かれて、明るい展望が見えてくると思います。

騙されたと思って、ぜひ見てください。

銀行に緊急融資断られた!「潰すには惜しい店」とネットで注文殺到


せーの!で『おは羊蹄山』/Come Here! [ 北乃カムイ ]

北海道室蘭市にある家族経営の納豆工場「内藤食品」が、Twitterで厳しい経営状況を告白し、ユーザーたちから応援の声が殺到しています。

内藤食品は室蘭市で家族が営む小さな納豆メーカー。ネット通販や「北海道物産展」などを除くと、北海道内の一部でのみ取り扱われている小規模な展開ながら、北海道産の大豆を使用した納豆は「全国納豆鑑評会」で何度も賞を受賞するなど、地元民を中心に愛されている納豆です。

しかし、おいしい納豆作りにこだわる反面、赤字続きな経営の苦しさについても以前からツイートされており、2015年1月にとうとう銀行から緊急融資の申し出を断られたことをTwitterで告白。

これをきっかけに同納豆のファンである病理医ヤンデルさんや、内藤食品と「痛箱」パッケージの「カムイ納豆」でコラボした北海道バーチャルアイドル・北乃カムイさんなど、北海道の人気ユーザーたちがツイートを拡散。
「潰すには惜しい店」「自分の故郷は自分たちで守らないと誰が守るの!」と内藤食品へ熱いエールを送りました。

こうした応援の声が全国に広がり、「納豆には一家言ある茨城人からしても美味い」「通販で注文してみた」など応援・注文が殺到。
この流れを受けて更新された内藤食品のブログによると、実は過去にも原油高騰や唯一納豆を作れるお父さんの入院時などに廃業の危機を迎えたことがありましたが、そのたびに卸し先のスーパーや同業者から「いっぱい注文取るから辞めるな」などの激励を受けて続けてこれたのだそう。

今回ネットを通じてたくさんの注文が得られたことに、「納豆の糸のようにたくさんの方のご縁で支えられています・・・・!」「これからも、可能な限りで構いませんので。。このオンボロ工場をどうぞよろしくお願いします(*'▽')ノ」と感謝の気持ちをつづっています。

イトーヨーカドーが20店舗を閉鎖というニュースが流れてきました


明日の小売業 [ 林信太郎 ]

昔は買い物といえば、日々に必需品については野菜は果物屋さん、魚は魚屋さんと言う風に個人経営あるいは中小・零細企業が経営する小さなお店でした。

地域の顔と言われた商店街の形成がすすみ、様々なイベントも行われ賑わいを見せていました。
すこし高額な商品などを購入するときにはデパートだった。

やがて、地域密着型のスーパーが全国各地に生まれ、商店街やデパートと共存共栄していた。
その後、ダイエーはイトヨーカドーなどの大型店が形成される中で、地域密着型ではなく広い駐車場を備えた郊外型の店舗が出来るようになった。

コンビニの大量店舗が出来るとともに、イオンによる超大型店ができ、地域の商店街は人口減少もあって「シャッター通り」と言われるほど寂れ、デパートも苦しい経営に陥り、地方のデパートでは廃業したところも少なくありません。

2015年までにダイエーは倒産し、イトヨーカドーは経営悪化で不採算店舗の閉鎖を決めております。

商店街・デパート⇒大型スーパー⇒コンビニ・超大型量販店と続いてきた、小売業界が通販に売上を奪われています。
とくに、インターネットを使った通販はものすごい勢いと言えるのではないでしょうか。

2016年以降の小売業界がどのように変化していくかは予測もつきませんが、過去の延長線上には存在しないと思っています。

重厚長大から軽薄短小へと製造業も変わってきたようですが、「変化するもの」と「変化しないもの」を明確に分析して新しい道を探し続けて行きましょう。

いつの時代になっても、お客様が「不便や不満を解消してほしい」や「もっと便利になって欲しい」とか「もっと快適になりたい」という、「もの」ではなく「こと」を望んでいるのは間違いないと思っています。

お互いに頑張りましょう。
日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。
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