入りにくい店



●1個80円のハンバーガーや280円の牛丼など、商品の価格が下がり続けているこの時代に、全く逆の現象も見え始めている。
1万円のカレーや、7000円のラーメンといった「高値商品」が、一部でヒットしている。
世の中のあらゆる価格が下がり続けている今、逆に、高値は目立つ存在となってきたということか?
7000円のラーメンがヒットし続けるとは到底考えられないが、いつの時代においても、目立つ商品は売れる可能性を秘めている。

●ひと昔前、ファッションチェックを受けるディスコがあった。
金さえ払えば誰でも入れる、というわけではない。そのチェックは本当に厳しいもので、
「スニーカーだからダメ」という程度ではなかった。
頑張っておしゃれをしてきた若者も、「いまいち」と帰されてしまうパターンもしばしば。それでも、店は連日大盛況。順番待ちの客が列を作っていた。

●「せっかく金を払ってくれる“客”なのだから」と思うかもしれないが、このような形態の店は、ディスコに限ったことではない。
高級レストランと呼ばれるもので、同様の店もあった。
ここでは、ファッションチェックをするわけではないが、客層や内装といった、店の存在そのものが客を選んでいた。
自然とその店の風格にあった客が集まっていたという。

●レストランにしろディスコにしろ、なぜ、客はこのような店を選んでまで行こうとするのか?
ここでの客心理は「あの有名な○○に踊りに行った」という満足感だろう。
知人にも自慢気に話をすることができる。
つまり、その店に行くこと自体が、ひとつのステイタスとなっている。「おいしい」や「安い」とはまた異なる価値観が存在する。

●ネットショップでよく聞かれる話として、「なんでも屋」よりも、1つのジャンル(もしくは商品)を専門的に扱った方が売れる可能性が高い。
そこには「専門だから安心」「専門だから安いだろう」といった客心理が働く。
どんな店でも言えることだが、どこにポイントを置くかで、売れ行きは変わってくる。
「安い」に価値観を見出すのか、「高い」に価値観を見出すのか、「入りやすい」または「入りにくい」 …全てありだろう。
ただし、「高い」や「入りにくい」に価値観を見出す場合は、相応の付加価値が必要となってくる。
そのうち、10万円のコーヒーや1000円のスーツなんてものが出てくるかもしれない。
日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。