倒産から生まれた有田焼は新しい生活様式を取り入れた進化形


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佐賀県西松浦郡有田町で有田焼の有田製窯(株)は、2001年に20億円近い負債を抱えて倒産した。

会社再建を目指して民事再生法の適用を申請することになり、都市銀行で働いていた現社長である松本哲氏が実家に呼び戻された。7代目として家業の立て直しを託されたのだ。

200年前の江戸文化年間に開かれた「弥左エ門窯」の伝統を引き継ぐ、有田焼の老舗メーカーだ。

「うちでは代々、金・赤・青が目映い古伊万里様式を主軸にした有田焼を展開してきました。昔の日本家屋なら、ほのかなローソクのあかりに映えたんですが、今の家って、隅々まで明るいので、ちょっと派手に見えるんですよね。それに、和食器なのに、食卓に和食が並ぶ機会はめっきり減ってしまいました」

従来のやり方を守るだけではとても立ち行かない。

受け継がれてきた技術を絶やすことなく、かといって伝統に固執してもいけない。

現代に愛される新しい有田焼をつくるにはどうすればいいか……。

模索を続けた末、新ブランド「ARITA PORCELAIN LAB(アリタ・ポーセリン・ラボ)」を2004年に設立した。


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デザイナー、陶芸家、フードコーディネーターといった、異分野の才能を集め、現代の暮らしに合わせたトレンドを採り入れた。

国内外の陶磁器の研究を重ね、陶土、釉薬、絵具といった材料から、釉薬のかけ方や焼成のやり方まで、技法を含めて一から見直した。

当然、職人から猛反発を食らう。それでも時間をかけて、生まれ変わらせた。

新しい有田焼はまず、外国での高い評価を受けた。

アメリカのカリスマ主婦、マーサ・スチュワートのお勧めとして紹介されたほか、パリの老舗レストランの食器にも採用された。

その先に、リバースプロジェクトとのコラボ企画が生まれた。

リバースプロジェクトのデザイナー、藤元明(38)は「伝統技術に新しい風を吹き込む松本さんの姿勢を尊敬します」と言うと、松本も「『人類が未来に生き残るため』というリバースプロジェクトの理念がすごく響いて。

伝統を未来に残していくのが僕らの使命であり、目指すところは同じかなと思いました」と語る。

こうして共同で作品をつくると、「まったく思いもよらない新しい表現が生まれた」(松本)。


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会社名 有田製窯(株)
業 種 有田焼
所在地 佐賀県西松浦郡有田町黒牟田丙3037番地8
創 業 1804年(江戸時代 文化年間)
代表者 松本哲
資本金 2800万円
従業員 40名

日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。