“危ない企業”36社リスト!「注記」新たに3社 シャープなど“予備軍”に…

3月決算の上場企業のうち、2012年9月中間決算で、経営上重大なリスクを抱えているとして「継続企業の前提」に注記が付いた企業が36社に上ったことが28日、東京商工リサーチの集計で分かった。“危ない企業”は12年3月期の41社から5社減少。しかし、大手電機メーカーをはじめ大型の“予備軍”が控えているだけに油断はできない。

商工リサーチの集計によると、12年9月中間期に注記が付いた上場企業は36社。12年9月期から新たに注記が付いたのは3社で、残る33社はすべて12年3月期からの継続組だった。大半が“常連さん”で占められていることになる。

金融庁は09年3月期から特例措置としてリスクの開示基準を緩和しており、それでもなお注記が付く企業はかなり危険が高いといえる。

今回新たに注記が付いた第一中央汽船(東京)は、鉄鋼関連などバラ積み船を主力とする準大手の海運会社。決算短信で「海運市況環境の低迷が想定を超えたため業績が大幅に悪化」と説明。不況や円高の影響でモノの動きが鈍れば海運会社は厳しい。

新規組にはオンラインゲームが主力のガーラ(東京)、カーテンなどインテリア専門商社の五洋インテックス(愛知)も名を連ねた。

“常連さん”も含めた傾向を、東京商工リサーチ情報部の橋本邦夫課長は「市場では東証マザーズ、ジャスダックなどの新興市場、業種別では情報・通信系が目立つ。特に情報・通信分野は先行投資での負担が重いだけに、事業が当たらないとすぐに厳しくなる」と分析する。

注記が付いていたなかでは東証1部上場の橋梁建設大手のサクラダ(千葉)が27日、東京地方裁判所に破産手続きの開始を申請し、同日、開始決定を受けた。1920年創業の老舗企業で、85年に兵庫と徳島を結ぶ「大鳴門橋」や首都圏では「かつしかハープ橋」(葛飾区)などの実績で知られる。一時200億円を超える売上高があったが、公共工事の削減で経営が悪化。資金繰りのめどが立たず事業継続を断念した。負債は約26億9000万円。

晴れて危ない企業リストから外れたのは東京電力(東京)、カー用品店を展開するオートウェーブ(千葉)など7社。だが、どさん子ラーメンを展開するホッコク(東京)は8月に上場廃止、化粧品や健康食品通販のフェヴリナ(福岡)は3月期から9月期への決算期変更など、業績とは別の要因でリストから抜けたケースもある。

決算短信には注記が付かないまでもその前段階である“予備軍”には「重要事象」が記載される。重要事象組の動向について橋本氏は「シャープのほか電機関連が目立つ。目玉商品が出る期待は薄く、先行きは明るくない。今後、ソニーやパナソニックの不振を受け、部品メーカーなどが(重要事象組に)入る可能性はある」。新たな爆発を生むマグマが徐々に蓄積されている。

編集後記
共感を呼ぶ情報発信力が顧客を創造する
停滞する経済環境化で、差別化できない競争に悩む経営者やビジネスパーソンに贈るビジョンと価値観、組織風土を変えるための実践書。
デミング賞、日本経営品質賞から環境に関する賞まで、わが国の内外で多くの顕彰を受け、進化し続けるリコーで、CS推進に16年間取り組んだ著者が「これからの企業組織に必要なこと」「今振り返って残しておきたいこと」を熱く語る。現代の企業組織におけるCS経営実践の手引き。
経営幹部、カスタマーリレーション、カスタマーサービス部署の専門スタッフ、2世経営者および中小企業診断士、BtoC企業の経営に携わる方々や企画部門のリーダーにとっての好著。

【送料無料】健全な組織は価値観の経営を目指す
日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。