シナリオを書き間違えた!和歌山県伊都郡かつらぎ町で健康施設経営の竃半の里が倒産

倒産速報 明日はわが身です。和歌山県伊都郡かつらぎ町で健康施設経営の竃半の里(代表者:中神住春)が倒産しました。8月26日に事業を停止し、事後を弁護士に一任し、破産申請の準備に入りました。負債総額は9億円です。

会社について
竃半の里は1789年(寛政元年)の創業の老舗企業。
長らく酒造業を営んでいたが、平成8年に業態を変更、清酒製造を続けながら酒蔵を利用した飲食店・土産店運営を開始したほかドイツからビール醸造設備を輸入して「木の国野半ビール」の名称で地ビールの製造に着手し業容を拡大した。

平成12年には、竃半酒造店から竃半の里に商号を変更。
さらに、15年には天然温泉を活用した温泉浴・健康施設「蔵乃湯」を開設、23年9月にはこれまで運営していた鍼灸院を「あとぴぃ醫仁舘」としてリニューアル、温泉を活用したアトピー性皮膚炎の治療施設も開設するなどで総合的な施設として運営、県内外から集客して相応の知名度を築いていた。

倒産の経緯
平成10年にピークとなる年商約4億4000万円を計上したが、以降は積極的な施設の開設にも関わらず競争激化もあって売上は伸び悩み、近年は年商約4億円で推移していた。
また、たび重なる新規施設の開設、既存施設の改装、温泉の掘削などで多額の資金を要し金融依存度も高まっていた。

そうしたなか、ここに来て資金繰りが逼迫、今月に入ってからは仕入先への支払延期要請などで凌いでいたものの遂に力尽き、今回の措置となった。

編集後記
観光客が減少する中で、無理な設備投資が倒産要因ですが、地ビールや日本酒の売上がジリ貧になる中で、経営を多角化を狙ったのでしょうね。

気持ちは充分理解できますが、売上や利益に見合う投資でなければ経営が苦しくなるのは当たり前です。

人間って設備投資を計画するときに、必ず最良の結果を想像してしまうのですね。金融機関からの借入のためにも、どうしてもバラ色の計画書になってしまうものです。

新規事業を始めたり、設備投資を行う場合には、最低でも3つのシナリオ・パターンを用意しましょう。



つまり、良くなる・現状維持・悪化するの3つのシナリオ・パターンでです。金融機関に提出するには良くなるを使いますが、実際には悪化するを基準にしたほうが正しいようです。
日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。