喜多品:ふなずし老舗「廃業」 400年の伝統…不振 /滋賀

喜多品:ふなずし老舗「廃業」 400年の伝統…不振 /滋賀
ふなずし作り400年の伝統を持つ「総本家喜多品(きたしな)老舗」(高島市勝野、十七代・北村眞一さん経営)が「廃業」を理由に、同市商工会に脱退届を出していたことがわかった。ニゴロブナの不漁や伝統にこだわった製法で超高級品となり、販売不振から経営破綻したとする見方が多い。歴史あるのれんを物語るふなずし関連の文化的資料の散逸や技術の断絶を懸念する声も出ている。
 
商工会は今春、会員脱退の動きで初めて事態を知ったが詳しい事情を聞けず、負債額などもわからないという。北村さんの家族も「お話しすることはない。弁護士からも言われている」と取材に応じていない。地元住民は「今も老舗のふなずし目当てに訪れる観光客があり閉店したと説明しているが、廃業したらしい。残念だ」と話している。
 
喜多品のふなずしは琵琶湖産の天然ニゴロブナを使い、手間ひまかけて作るため、1尾数千円から1万円前後という。「昔は買えたが今は手が届かなくなった」と話す住民は多い。ふなずしを薄く輪切りにして円形に盛る豪華な「巴(ともえ)盛り」は喜多品の考案とされる。娘婿が十八代として跡を継ぐはずだった。
 
喜多品の資料や郷土史家らによると、1619(元和5)年、伊勢から大溝藩主に移った分部光信公に同伴したまかない方の山形屋(北村)九右衛門が、城下でふなずし作りを始めたのが起こりとされる。代々「山九(やまく)」の名で親しまれたが、明治になって十五代の弟の眞一さんの祖父もふなずし作りを始め「喜多品」を名乗った。「山九」本家は戦時下の物資不足でふなずし作りから離れたという。
 
ふなずしは一般に、春先にふなを塩漬けして土用の頃取り出し、飯漬け発酵させると冬に食べられる。しかし、喜多品では塩漬け2年、飯漬け1年、さらに新しい飯に漬け替え数カ月置く。家訓の「百匁(め)百貫千日」は、1尾百匁(もんめ)(375グラム)ほどのニゴロブナを使い、百貫(375キロ)入る木桶で漬け、千日以上もの歳月をかける意味という。


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