店舗面積は約18平方メートル。駐車場は2台分のスペースがあるが、「軽自動車がぎりぎり通れる道幅しかなく、先も行き止まりなので車での来店は避けてほしい」と店主の川辺純さん。
入り組んだ路地裏にあり、分かりにくい場所にある同店。「近所の人が歩いて買いに来てもらうタイプの店。パンを作る数も少ないので、たくさん必要な人は近くのスーパーやベーカリーで買ってもらえれば」
川辺さんは結婚後一度体調を崩しサラリーマンを辞めた後、パン作りを仕事にしようと30歳で名古屋の専門学校に入学。卒業後今は閉店した松坂屋岡崎店内のベーカリーで1年ほどアルバイトで働いた。「勤めていた店がなくなってしまい専門学校時代の先生に付いて勉強を続け、今回妻の実家の空いている場所を借り店を開くことにした」という。
川辺さんの作るパンは水分率が高いため「機械でこねずに手ごねするが、こねるというより混ぜる・伸ばす・重ねる感覚」でパン生地をこねて形作るという。発酵温度も低く、普通のパンの製法で28〜30度で1時間から90分間生地を寝かせるが、同店の場合「18度で発酵させるため15時間〜18時間かかる」という。「そのかわり、うま味は強く出る」
食パン(250円)やくるみパン(180円)、レーズンパン(200円)など、1日に作れる数は1種類4〜8個で、全て合わせて40個ほど。メロンパン(100円)、シナモンロール(120円)などの菓子パンはあるが、サンドイッチや総菜パンの用意はない。
「多くは作れないが、広範囲から多くのお客さまを呼べる店構えでもないので、趣味の延長に近い」と笑う川辺さん。「休業日も研究したり生地を仕込んだりしている」とも。
営業時間は11時〜売り切れ次第終了。日曜〜水曜定休(8月23日〜25日は臨時休業)。
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