企業&職種別“平均年収”を一挙公開!こんなに違うフトコロ事情

受験生の勉強は気温の上昇とともに本格化。大学選びはその先に控える職業選択へ直結しているが、将来の実入りを把握した上で進路を考えるケースはまれという。親子で「こんなはずではなかった…」と後悔しないためにも、カネにまつわる情報収集は不可欠。そこで、専門家が集めたデータをもとに職種別の平均年収を徹底調査してみた。目指す仕事の稼ぎはおいくら?

「将来の職業を見据えた進路指導が各高校でうまくいっていない」とは、『22歳負け組の恐怖』(中経出版)などの著書がある大学研究家の山内太地氏。問題の根源は、700万円前後といわれる高校教師の平均年収にあるそうだ。

「高校の先生は稼ぎと身分が安定しているエリート。しかも、最終学歴は地方国公立大の教育学部を出たレベルが多い。つまり自分より年収が下、偏差値が下の分野についてよく分からず、生徒たちとのギャップを生んでいる」

そこで山内氏が、「仕事選びを想定した情報源」として、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏とまとめたのが『最辛大学ガイド2013』(中央公論新社)。大学卒業後の就職にまつわるデータを網羅しながら、各職種の平均年収には特にこだわった。公務員や金融、IT・情報など計19業種別に、一部の企業は実名を挙げながら詳しく紹介。そのうち、代表的な計100の職種や会社を本紙でリストアップしたのが表だ。

企業別では多様な就職ニーズに応えるため、できるだけ多くの業種を目安として独自に選択。その上で、主に同じ業種で最も高い社の平均年収を採用した。また、表には比較の対象として地方公務員全体(512万円)、会社員全体(406万円)、フリーター(140万円)の平均値を組み込んだ。

上位では医師の安定ぶりが目立つ。私立病院の常勤(1700万円)、公立病院の常勤(1598万円)のほか、開業医(1070万円)もきっちり年1000万円以上を稼いでいる。歯科医師も800万円と悪くない。歯科の場合、「経営センスが大きく左右し、成功者は2000万円以上」(医療関係者)と、手腕によって上積みが期待できる。

厚生労働省によると、2011年の国家試験では医師の合格率首位(2011年)は99・0%の滋賀医科大と自治医科大。歯科医師では九州大が93・2%でトップだった。各大学の資格試験に対する強さは魅力だ。

企業では証券の野村ホールディングス(1361万円)、保険の東京海上ホールディングス(1318万円)、銀行のみずほフィナンシャルグループ(994万円)など金融関連も固い。メガバンクへの就職は慶応義塾大、一橋大が伝統的に強いが、近年では学生からの人気の上昇を受け、明治大なども力を入れて実績を上げている。

が、全体的に安定した高収入の業種は珍しい。注目すべきは同じ職種内での格差だ。

「例えば弁護士。事務所を経営するボス弁が1500万円なのに対し、雇われるイソ弁は600万円と低い。ただ、現在は司法試験に受かっても弁護士事務所に就職するのが難しく、イソ弁になれるだけ恵まれているともいえる」(山内氏)

不況下で人気の地方公務員でも同じことがいえる。全体の平均は512万円で、東京都職員(765万円)は十分な高給取り。岐阜県職員(645万円)もまずまず。ところが北海道の夕張市職員は平均以下の438万円で、自治体の財政事情はそのまま職員の収入に反映される。

ちなみに地方公務員の就職には明治大が熱心だ。11年度に東京都庁に13人、埼玉県庁に11人、東京都の各特別区には計44人が就職している。

手に職をつける資格も万能ではなく、行政書士(480万円)、社会保険労務士(450万円)、精神保健福祉士(350万円)、保育士(328万円)と、収入面では決して恵まれてはいない。このあたりが進路指導の先生では把握できないところか。

「収入のこともよく知らず、漠然とした憧れだけで目標を定めると後で大変なことになる。職種の実態を把握する情報の収集が、進路選択では欠かせない」(山内氏)

夢に描く職種は、各年収をまとめた表の中でどの位置にあるのか。確認しておくだけでも、将来の職業選択をより現実的に感じられるだろう。

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