家事に四苦八苦!妻の死を乗り越える

定年の時期を迎えると親の介護や他界、自分が病気になるなど、さまざまな問題が出てくる。連れ合いが亡くなることもある。どちらかが先にあの世へ逝く。これは自然のことであり、避けられない。だいたい男性のほうがショックは大きいようだ。

家事一切を女房任せにしてきた人は、妻に先立たれると生活に支障をきたすことになる。いざ家事を始めようと思ってもどこに何があるのか、貯金通帳や印鑑のしまい場所、ゴミの出し方さえ分からなかったという人もいる。

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長年の友人で大手出版社の編集者だったA氏の妻がガンを患い、定年の一年前に他界した。人生の後半に入った段階で伴侶を失う悲劇。その喪失感、孤独感は言葉にはなかなか言い表せないが、「家の中の風景が一変した」という。落ち込んでいてもはじまらないと思い直し、女房依存症からの脱却を図った。

「料理は前からやってたけど、カミさんが死んだ後は趣味から実用へと進化した。掃除も必要に迫られたとはいえやり始めると奥が深くて、結構いいものであることに気づいてね。無心に家事をすることで喪失感が徐々に埋められていくような気がするんだ」

家事が妻の死を乗り越えることにもつながった。

だが、意外なところに定年後の落とし穴があった。お金のやり繰りである。企業年金と厚生年金の両方合わせて月収は月30万円を超える。それでとりあえず生活の心配はない…はずだった。妻が他界して1年後に改めて貯金通帳を眺めてみたら、がくぜんとした。累積赤字が300万円に膨らんでいた。

「家計の切り盛りはカミさんがやっていたので、何にどれだけ使っているなんてことが全然分からない。毎月の出費が60万円ぐらいになっていた。このままいくと70歳ぐらいで蓄えが完全に底をつく。カミさんがいるときは赤字になることなんてなかったし、家計のことなんかまったく考えなかったんだけどね」

定年後は当然収入が減るのだから、節約を心がけねばいけないのに前の習慣を続け、平気で飲み歩いたり、深夜タクシーで帰宅。知らず知らずのうちに大企業病に陥っていた。A氏は「これを機に家計簿を付け始めたよ」と苦笑。いうまでもなく生活費の見通しを定期的にチェックし、無駄な出費を抑えるためだ。

自分が定年になる頃は、妻も更年期障害に苦しむ年代。定年前からライフスタイルを見直して積極的に料理や掃除などの家事を肩代わりし、妻に先立たれても慌てないようカミさん依存症からの脱却を心がけるようにしたほうがいい。生活能力を身に付けるのは、妻が健在であろうとなかろうと必要なことだ。

日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。