県内中小、攻めの設備投資 業容広げ新規顧客開拓/神奈川

景気の先行きに不透明感が拭えない中、むしろ積極的な設備投資をすることで、差別化を進める中小製造業が目立っている。他社がやらない今だからこそ勝負に出ようとする攻めの姿勢の経営者も少なくない。設備の導入により、受注の幅を広げ、新たな顧客を得ようとしている。

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自動車用シート部品を手掛ける服部板金工業(綾瀬市)。同社の強みは試作品の設計図を受け取ってから、対応する金型の生産、材料加工、組み立てまですべて手掛けられる“一貫生産”という。

メーカーにとっては、複数の下請け企業にまたいで発注する手間が省け、同社だけで完結し、納期も大幅に縮まる。

ただ、大手製造業が生産の海外シフトを加速させるなか、服部滋社長は取引先を増やす必要性があると判断。6月に5千万円ほど投じ、高度な溶接ロボットなどを導入した。溶接した部分の強度などをデータで示せることができる装置で、顧客に示せば品質の信頼性につながる。

服部社長は「5年先、10年先を見据え、将来のための先行投資と考えている」と説明する。すでに海外の大手企業からの受注獲得に成功した。

電子部品製造のトモエレクトロ(相模原市中央区)は、数千万円かけてプリント基板の高精度な検査装置を入れた。プリント基板は、テレビやデジタルカメラなどの電気製品に組み込まれる主要部品。同社では基板上に部品を取り付ける作業を請け負う。

新たに始めたのは、メーカーの要望に応じ、プリント基板を構成する部品の調達から組み立てまでを一括して受注する試みを始めた。一括受注により、メーカー担当者と直取引が行える利点も出てくる。

依頼されるプリント基板には、目視による検査では難しい微小な部品を用いるのもある。それが、検査装置を導入したことで新事業が可能になったという。

武田知泰社長は「経営環境は苦しくても設備投資しないと差別化できない。取引先の数も増えている」と明かした。
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