岡崎の化粧品店創業90周年で滑り台復活−元番頭103歳女性、一日店長も /愛知

岡崎・康生通の化粧品店「みどりや」(岡崎市康生通東1、TEL 0564- 21-0985)は創業90周年を迎えた7月1日、1日限りの復活企画を行った。103歳の元番頭女性が1日店長として店に立ったほか、店内でひっそりと眠っていた滑り台を遊べるようにして約30年ぶりに来店者に開放した。

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1日店長となった大屋せつさんは今年103歳。小学校を卒業後住み込みで働き始め、約70年間同店一筋で勤めたという。この日約20年ぶりに店に立ち、懐かしい来店客を出迎えた。

同店の開業は1902(大正11)年7月1日。当初は玩具店として創業したという。専務の松井洋一郎さん(43)は「創業者の松井弘は私のひいじいさんにあたる。革新的な人だったようで、座売り・掛け値商売が当たり前だった時代に、岡崎で初めて正札販売を始めた。陳列してある商品を見て、気に入らなければ買わずに店を出るという今では当たり前のことが岡崎では当店から始まった」と話す。大屋さんは洋一郎専務の祖母にあたる。

玩具から和装小物を売るようになり、店内に喫茶食堂を開くなど昭和初期には店を広げた。戦後は空襲で焼失した店を復興。創業者の弘さんが収集した戦前〜戦後の新聞や宣伝チラシ、電車の切符などのスクラップブックや、同店の写真、家族写真などのアルバムを、この日2階で展示した。「倉庫を片付けていたら出てきたもので、来店される皆さまに見てもらおうと思った」

倉庫があるのは、眠っていた滑り台のある同店奥の階段。「鉄筋3階建てのビルに建て替えたのは1970(昭和45)年、私が生まれて間もないころだった。そのときに1階から2階へ上がるエスカレーターが付いた。下りはなく、階段だけでは工夫が足りないと思ったのか、滑り台を設けた。エスカレーターが岡崎初なら、屋内に滑り台のある商店は日本で唯一だったのでは」とも。

30年ぶりに復活した滑り台に、当時子どもだった大人たちが恐る恐る「こんなに急な滑り台だったかな」などと言いながら懐かしんで滑った。子どもたちは室内にある滑り台が珍しいからか、何度も何度も滑っていた。
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