“冬の時代”を生き抜く!業界初の営業専門会社

キリンビールの営業部門とキリンマーチャンダイジング(MD)が1月1日に統合してできたキリンビールマーケティング。業界でも初めての営業専門会社の誕生で、もちろん営業力強化がねらいだ。7年連続で前年割れの販売状況が続いているビール類市場。この“厳冬の時代”を革新的な営業戦略でキリンは打開しようとしている。そのトップに立つ植木宏社長の浮上作戦を探る。

−−キリンビール本体から営業部隊を切り離し、キリンマーチャンダイジングと合併させ「キリンビールマーケティング」が誕生しました。業界でも例のない営業専門会社ですが、設立した理由は何でしょうか

「1つは現場密着・地域密着型営業の強化。もう1つは課題解決型の価値提案営業の進化の必要性からです。2002年にキリンマーチャンダイジングをつくって、営業部門から店頭活動などをする販売促進部隊を切り離した。商談は本体の営業部門が受け持ち、店頭づくりなどはキリンMDが受け持っていたわけです。これでは現場の声、情報をスピーディーに本部へフィードバックさせて役立てるのが難しい。ということで今回の統合になったといえます」

−−もう1つの理由は
「キリンMDというのは、キリンビールからの出向社員もおりますが、その多くが派遣や契約社員、パートタイマーで構成されている。それら派遣や契約社員に、キリンの営業から直接指示や命令を下すことは、派遣法や請負法ではできないことになっている。1つの会社となれば、自由に指示、命令、報告が交わせるようになる。コミュニケーションが格段にアップする。言うなら営業部隊とMD部隊とが、1つの横のラインでつながることになる」

−−地域密着営業の強化、スピードアップというのは具体的にどの様なことを指すのですか
「情報や知恵というのは多くは店頭や販売最前線にある。そこで気づいたもの、発見したものを本部へフィードバックし、それを水平展開することもできる。例えば(東京の)八王子地区は学生が多いところですが、そこである量販店はシンプリーカクテルを提案した。『シンプルカクテルが簡単にできますよ!』と訴求し、ジンと割り材を置いた棚を作ったところ飛ぶように売れた。これを聞いた本部は『面白い。全国で展開しよう』ということになった」

−−それが地域密着であり価値提案営業の1つ?
「福島での事例ですが、『のどごし』250ミリリットル缶がお供物に使われるケースがあり、これを九州に水平展開したところ大ヒットしたケースもあります」

−−ビール類市場はいま7年連続で前年割れという状況にありますが、営業専門会社がそれを盛り返せるかどうか

「今年は前年比2%アップの販売目標とプラスを目指します。『一番搾り』のような定番商品と季節商品や、生活シーンを訴え、気付きのある新商品をプラスオンする価値提案営業を展開。日本国中の沈滞ムードとともにビール類のマイナス基調を吹き飛ばしていきたい」 (宮本惇夫)
日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。
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