厳しい掟で290年の家名連綿 紙の服部商事(東京・京橋) 2/2

服部紙商事に限らず他の伊勢店には古くから家訓・店掟目・掟書などがあって、店の運営についてすべて規定されていた。
これらを年2回、定められた日に番頭が読み上げ、店員一堂に厳守させたといわれる。これらの家訓に違反して、悪所通い、不身持ちなどの不行跡を重ねたときは、たとえ主人といえども隠居させられるという不文律があった。

こうした厳しい掟が、伊勢店が江戸時代から連綿と生き延びてきた基盤となった、といっても過言ではない。

服部紙商事の明治3年(1870)の店規則には
「往昔より時々盛衰これあるといえども、家名連綿は全く祖先の余光と冥加至極ありがたくつつしみたまわり」
と家系の連綿継続をまず感謝させ、店内においては「上下和睦」の要を説いている。
さらに
「召仕の賢愚にかかわらず、賢も愚も天より授けたもうところなれば、平等に慈愛するは主位の徳を収むるゆえん」
とし
「傍輩は相互にその不足を補い、その徳を欠かさぬようにするをもってその身を収むる時は、その家永く繁栄して主従共に天幸を蒙ること更に疑いなし」
と主従、傍輩の道徳を強調している。

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ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。