<柳ケ瀬商店街>廃虚寸前のビル再生 個性的な店集まる

廃虚寸前だった岐阜市・柳ケ瀬商店街のテナントビルが、個性的な店が集まるスポット「やながせ倉庫」に生まれ変わった。土日のみ開店の菓子店や、会社勤めのオーナーが開いたカフェなど“ちょっと変わった店”ばかり。ビルオーナーの上田哲司さん(50)は「じっくりのんびり個性的に情熱をもって営業中です」とPRしている。

ビルは地上3階・地下1階建てで、上田さんの祖父磯吉さんが柳ケ瀬絶頂期の1959年に建てた。迷路のような造りで、かつてはスナックやパブが入居していた。15年前から会社員の上田さんが管理。「最初の1、2年はビルからお小遣いをもらえた」と振り返るが、バブル崩壊後は、最大で28店あったテナントは6店に。ボーナスから固定資産税を払ったこともあった。

転機は04年。手塚治虫らが集った「トキワ荘」をヒントに若手店主を集めた。「『ハコ』はイケてないけど、入っている人間が面白いから光る場所」を目指したという。

テナント料は1万2000〜6万円と格安。テナントは17店に増え、空いてもすぐに入居者が決まる注目のビルになった。

厳選素材のクッキーを販売する201号室の「A・L・C・cafe」は平日はネット販売のみ。「お客さんの反応が見たい」と店長の川島祐里さん(35)が土日だけ店を開く。「柳ケ瀬は若者が減ったというけど、行きたくなる店も増えた。うちもそういう店にしたい」

202号室の「ビッカフェ」は、ホームページ製作会社に勤める堀江俊宏さん(32)がオーナー。カフェオーナーという大学時代からの夢をかなえた。「ここでしか味わえないコーヒーと雰囲気がある。『きっと面白いことがある』と期待される場所にしたい」

上田さんは「子どもを応援しているようでワクワクする。魅力ある店が増え、相乗効果で人がいっぱい来るのが何よりうれしい」と笑みを見せる。

編集後記
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