アマチュアは、最新の道具でうまくなろうとする。プロは?

アマチュアは、最新の道具でうまくなろうとする。プロは、古くさい道具でうまくなろうとする。
アマチュアの最も大きな特徴は「はじめから道具にこだわる」という習慣です。
「最新の道具」や「優秀な道具」を求めようとします。
これらの道具を使えば、あたかもこれまでの常識を大きく覆すような感じがします。
事実、世の中には仕事の質を高めるすばらしい道具があります。

しかし、はじめから道具にこだわろうとしている人は、一生アマチュアから抜け出せないのです。
問題なのは「道具」ではありません。
「技術」の問題です。
すばらしい道具を手に入れれば、努力をせずして大きな仕事の成果が得られると思っています。
お金さえ払って優秀な道具を手に入れれば、今まで苦労をしてきた人たちを、あっという間に出し抜けると思っています。

もしも初心者が、練習なしですばらしい仕事ができたとすれば、道具のおかげです。
本人の技術によるものではありません。
はじめから道具にこだわろうとする人は、仕事に対する甘い考えが、潜在的に表れています。
楽して得を得ようとする考えが、心の底にあるのです。
これが、アマチュアの考え方の特徴です。
努力や根性を避けようとする甘い考えでは、アマチュアはアマチュアから一生抜け出せません。

プロが、なぜプロになれたかというと、初心者のころから基本的で古くさい道具から練習をはじめたからです。
はじめから優秀な道具には手を出しませんでした。
基本的で古くさい道具を使って、高い仕事の質を上げようとすると、本当に大変です。
いい仕事結果を出すために、並々ならぬ練習量、知恵、努力、根性などが、総合的に必要です。
だから、いいのです。

道具を使う技術が磨かれます。
もし、道具を手に入れることで、楽して大きな仕事効果を得られるのなら、本当の差は付かないことでしょう。

なぜなら、お金さえあれば、優秀な道具はすぐに手に入るからです。
差がつきにくいことには、手を出しません。
差がつきやすいところに、手を出すのがプロです。
差がつきやすいところと言えば、道具を操る「技術」、そこなのです。
道具はお金さえあれば、誰でも手に入れられます。
技術の向上は、お金ではなく、大量の練習を経験するしか身につける方法はありません。
また、それができる情熱、努力、根性、忍耐力、集中力など精神的要素も必要です。
そういう部分こそ、勝負の鍵を握るのです。

プロは、直感的に、また経験的に、そういう「勝負の鍵」に気がついています。
だから、昔からある基本的で古くさい道具を使って仕事をします。
どこにでもあるような鉛筆を使って字を書きます。
単なる100円の鉛筆は、基本的で古くさい道具です。
単なる100円の鉛筆で、人を魅了するような字を書くためには、並々ならぬ練習や数多くの試行錯誤が必要です。
しかし、鉛筆を使ってきれいな字が書けるようになれば、道具を万年筆に乗り換えたとき、さらに美しい字が書けることになるでしょう。

技術の上達を先行させてから、あとで道具の力を借ります。
基本的で古くさいものほど、技術的な課題を与えてくれる、すばらしい教師になるのです。

編集後記
モノの考え方から、時間の使い方、人間関係、勉強法まで-このちょっとした“違い”。

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日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。