天満屋:広島八丁堀店、閉店へ 来春、複合商業施設に転換 /広島

広島有数の繁華街・八丁堀で半世紀以上にわたって広島市民に親しまれてきた百貨店・天満屋広島八丁堀店(中区胡町)が、来年3月にも閉店することになった。複合商業施設として、業態の転換を図るという。広島の中心街で競合してきた百貨店の一つが姿を消すことは、街の様相を大きく変えそうだ。
 
消費低迷影響
天満屋は1954年5月にオープン。福屋の八丁堀本店、広島三越が並ぶ八丁堀で、周辺の商店街と共に、繁華街を形成してきた。
 
近年は郊外型商業施設の相次ぐ進出や、消費者の志向変化を受けて、他店との差別化に尽力。04年には高級ブランド店を増強、昨年は大型書店の導入などを図ったが、08年のリーマンショックや今年の東日本大震災による消費低迷が影響し、売り上げは低迷していた。
都市部の百貨店は本や電化製品のテナントを強化する傾向で、複合商業施設への転換を決めた。書店やレストランが入る7〜11階は変更しない。6階以下について、複数の業者と交渉中という。天満屋広報によると、正社員31人、契約社員94人は、いずれも社内で雇用継続する方針。

空洞化を懸念
周辺の商店街や競合店、買い物客からは、残念がる声が相次いだ。広島市内の百貨店関係者は「同業者として長年切磋琢磨(せっさたくま)し、地域のお客様に喜んでもらってきた。
なくなるのは残念」と語った。広島中央通商店街振興組合の加藤和行理事長(66)は「商店街との相乗効果もあったので非常にマイナス」。天満屋は長年、同組合の理事を務めているという。「広島の中心部が空洞化すると、広島全体が寂れるのでは」と懸念した。
 
安佐南区の会社員女性(36)は「物産展や靴のセールでよく利用した。食品も安く良いものが多かった。なくなるのは残念」。
東区の無職、中村憲博さん(60)は「気軽に買い物できるのが良かった」と語った。中区の無職、岡崎三慧子さん(70)は「立地が良く、待ち合わせ場所によく使った。寂しい」と話した。

編集後記
再編ドミノの先に
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