人事異動には、組織を活性化させる効果がある。

リーダーの仕事は「改革」することです。
では改革を行うにはどうすればいいのでしょうか。
改革を行うには、部下の意識を変えることで実現します。
仕事を行うにあたって、部下はどんな意識をもって臨むかが大切です。
できるだけ部下にはやる気をもって仕事に取り組んでもらうようにするのが、リーダーの仕事なのです。

人が変われば、社内の雰囲気もガラリと変わります。
かつての日本企業では、社内の中で人を動かすことで、社内の雰囲気を活性化させてきました。
いわゆる「人事異動」です。

同じ会社の中だけど、部署が変わって人が移動することで、社内の雰囲気を新しく活性化させていったのです。
世界の中で、日本が急成長した理由のひとつは、この定期的な人事異動のシステムがあったからなのです。
人が移動することで、新しい雰囲気になった社内では、初心に戻って仕事ができるというメリットがあります。

世阿弥の有名な言葉「初心忘るべからず」にもあるように、1番最初が1番新鮮でやる気に満ちた気持ちです。
実は、人が1番やる気に満ちているのは、1番最初なのです。
会社の中で目を1番キラキラ輝かしているのは、意外なことに、部長や課長よりも新入社員です。
新入社員は、新しい環境で新しいことを始めるという意識をもち、やる気に満ちています。

しかし、会社に慣れてくると、だんだんだらだらになっていきます。
最初にあったはずの「やるぞ!」という意気込みも、しぼんでしまいがちです。
だからこそ、いつまでも初心を忘れずにやっていく「初心、忘るべからず」の精神が、大切なのです。
世阿弥の「初心忘るべからず」とは、そんな人間心理をついた哲学です。
初心に戻って仕事を行うために、人事異動は喜ぶべきことなのです。
人事異動のおかげで、組織の活性化につながっているのです。

編集後記
経営と人生の「哲学」を追求し続けた男の生涯。
松下幸之助がとった行動と決断を追体験することで、人生を歩むうえでの頼もしい杖を手にしてほしい−−。山本七平賞作家による意欲作。

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ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。