弱いリーダーは、成功談を話す。強いリーダーは、失敗談を話す。

弱いリーダーであればあるほど、自分を強く見せるために成功談を語ります。
成功談を語って、自分はすごい人間だと思わせます。
というよりも、そうしないとすごい人だと表現できないのです。
成功談を語るリーダーほど、素の自分は弱い自分なのです。

それに対して、強いリーダーは、失敗談を語ります。
部下が失敗したときに「自分も若いころに同じ失敗をしたよ」と、あえて上司が本音で話してくれると、部下は上司を信頼するようになります。
成功談を語る人を、人間はそれほどすごい人だとは思いません。
むしろ「自慢話ばかりして、イヤミな人だな」と思われてしまうのが、オチです。
しかし、自分の失敗談を語るリーダーに対しては「この人はすごいな」と思います。

失敗談を語れるというのは「乗り越えている」という印象を受けます。
失敗談を笑って話ができるというところに「余裕」が感じられます。
その余裕が、リーダーをさらにリーダーらしくさせます。
部下が失敗したときにこそ、リーダーは本当の人望を得るチャンスです。

部下が失敗をしたときに、自分の失敗談を話すことによって元気付けるリーダーは、部下から大変慕われます。

部下から慕われ、人望を得るリーダーになるには、失敗談がポイントです。
成功談ばかり話すリーダーよりも、失敗談を話すリーダーのほうが強いリーダーなのです。

編集後記
故・松下幸之助氏が現代の我々に遺してくれた代表的なものの一つに「松下政経塾」があります。
そこで創設当初から14年にわたり運営に携わるとともに、日々松下氏から、直に薫陶を受けたのが、著者の上甲晃氏。
本書のタイトルの元にもなっている
「古人の跡を求めず 古人の求めたるところを求めよ」
とは、松下氏亡き後、著者が氏の歩んだ道を辿るのではなく、その志を継ごうとの思いを固めた言葉。

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その熱い思いがほとばしる語り口は、数多ある松下氏の書籍の中でも、ひときわ松下氏の真の思いを浮き彫りにしています。
不況にあえぐ現状にあって、いま松下氏に学ぶべきことはなにか。
常に根本を見直す「底力」を鍛え続けることにあると、著者は言います。

日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。