北海道札幌市でレストラン経営・リゾートホテル運営・土産品卸のRMC(株)は、4月13日に破産手続きの開始決定を受けた。
毎年12月から3月にかけては星野リゾートトマムで懐石料理店「小樽 海宝樓」を運営し、平成29年10月には小樽市指定の歴史的建造物の木造母屋を活用して洋館併設の「海宝樓倶楽部」をオープンしたばかりだった。
「海宝樓倶楽部」は1泊3万円以上の高級路線で運営。
しかし想定していたほどには集客できず、広告などによる認知度向上も難しかったことから、厳しい経営が続いていた。支払いが困難となり先行きの見通しが立たなくなったことから、今回の措置となった。
会社名 RMC(株)
業 種 レストラン経営・リゾートホテル運営・土産品卸
所在地 北海道札幌市
設 立 平成25年11月
負債額 2億5000万円
■編集後記
当たり前のことを徹底的に実践しているスゴさが前向きさを生む
地域でいちばんピカピカなホテル ホテル川六エルステージ&エクストールインの“人も...は、四国のとある負債を抱えた旅館を受け継いだ著者が生き残りのために、ビジネスホテル運営を選び、既存の施設には建て直しなどの手を加えず、人の力で再建を果たした実話である。
著者が徹底的に取り組んだのは「あいさつ・そうじ・でんわ」。
接客で気持ちの良い挨拶をしている仲間を見習い、みんなが気持ちの良いあいさつを心掛ける。
社員の身分にかかわらずピカピカにそうじする。
電話応対をおろそかにせず、お客様の声に耳を傾ける。
実はこれらのことは、どの会社でも新入社員に向け、教育される内容であるが、徹底してみんながやるというところに至っていない。
この会社のすごさは職位に関係なく、これらを行い、そのことにより士気が上がり社員が前向きに取り組んだところである。
やればできるという成功体験からさらに質のいい何かを生み出すという感じだ。当たり前のことを意識せずにできることがさらに自分を高めていくと感じさせる一冊だった。
経営者に限らず、誰にでも参考になる部分があると思う。