客を制限しない



●どこが定めたわけでもないのに、世間一般の概念によって、客を制限してしまうことはないだろうか?
例えば、香水を売る場合でも、その多くの客が女性となるだろうが、なかには男性客だって客になる可能性はある。
女性へのプレゼントとして購入する場合などだ。
しかし、客のほとんどが女性であるため、女性が好む売場や販売方法をとらざるをえない。これはこれで仕方のないことかもしれないが、そこに一工夫することで、男性客を取り込むことはできないものか?

●東京のディスコで、子供連れでもOKのディスコパーティーが開かれた。
「日常は子育てに忙しくて夜遊びができないけれど、たまにはオシャレをして若いころのように思い切って遊びたい」という願望に応えた企画だ。
以前にも同様のパーティーが開かれていて、好評だったという。
日頃、家庭の中でしか親を見ることのない子供たちが、両親の華麗なステップに驚くシーンもあったとか。

●名目上「子連れOK」とうたっているだけではない。
多彩な企画や子連れ優先シートの設定、中学生以下の入場料を無料にするなど、子供に対する思いやりが感じられる。
ディスコというとどうしても、独身男女の“遊び場”的要素が強くなってしまいがちだが、
子持ちのお父さんやお母さんが行ってはいけないといった法律などどこにもない。
しかし、世の中には暗黙の了解的な概念は確かに存在する。
そこへ、主催者側が声をあげて企画すれば、眠っていた需要を掘り起こせるはず。
あなたの店も、世間一般の概念によって、客を制限していることはないだろうか?

●ディスコにしろ、小売店にしろ、店を経営するときは、当然のことながら重要顧客層を理解しなければならない。
そして、そこに対して最も重点的に販促活動をすべきだろう。
しかし、それ以外に顧客層を増やすことはできないのか?
例えば、スーパーであれば、重要顧客層は「近所の住人」ということになるだろう。
しかし、仮にそのスーパーが主要道路に面していた場合、会社勤めのOLが帰宅途中に寄ることで、2次的顧客層になり得る。
当然、重要顧客層とは異なる販促アプローチが必要となってくるだろう。
今一度、自店の顧客層の可能性で探ってみるのもよいのでは?

販促素材の準備



●全国各地の町や村が、観光振興のために、様々なアイデアを出している。
有名漫画家を輩出している町では、その漫画に登場してくるキャラクターの銅像を建てて話題を呼んだり、映画ロケ地の誘致に成功し“映画の町”という宣伝イメージを訴求したり。
いずれにしても、そこにはある程度の経費がかけられているにちがいない。
もちろん、町や村にそれなりの資金があれば問題ないのだが、今一度、基本部分を確認してみたい。

●岐阜県が観光振興のためにはじめたのが、市内の代表的な観光スポットの写真データを、インターネットを利用し、無料で貸し出すサービスだ。
この写真データは、印刷物での利用が前提となり、貸し出し先は、旅行会社や出版社などを予定しているという。
このサービスが何を意味しているかというと、旅行会社などが制作・発行する印刷物への岐阜県の写真の露出が多くなることを意味する。
これまでは、通常、それらの写真はポジフィルムで郵送することがほとんどであり、到着するまでにいくらかのタイムラグが生じていた。

一方、印刷物を作成するのは、常に時間との勝負的要素があり、どうしても、期日までにポジフィルムが届かなければ、代わりのイメージ写真か、最悪の場合、文字のみで刷られてしまうこともある。
しかし、インターネット上で即座に入手できるのであれば、写真掲載の割合が増えるのは当然だろう。

●当面、岐阜城や長良川の鵜飼いなど、約300点の写真を用意する。
システムは、利用者が規約に同意し、登録するとパスワードが発行される仕組み。
町・村興しのために、派手な演出をするのもいいが、このような基本部分の充実こそが、最も大切なことではないだろうか?
よく考えてみればわかると思うが、「今度の夏休みはどこに旅行に行こうか?」と悩むとき、多くの消費者は旅行情報誌をひらくか、旅行会社のチラシを集めにいくものだろう。
パラパラと本をめくり、そこに写真があるのとないのとでは、訴求力に雲泥の差が出てくるはずだ。

●私も以前、印刷会社に勤めていたのでわかるのだが、印刷物の作成なんて、時間に追われながらの場合が圧倒的に多い。
あくまで人が作るものであるから、不完全な部分も少なくない。
仮に、鵜飼いのポジフィルムが締め切りの翌日に届くことになったとしても、写真なしでゴーサインが出ることは多い。
そのような場合は「代わりに適当な川の写真でも入れといて」なんてこともある。
こういう状況からも、自らの販促素材はキッチリと準備しておくべきだろう。
日々の経営に行き詰まりを感じたり、ストレスがなかな取り除けないと思ってダラダラと仕事をしていませんか。
ときには、非日常を求めて、癒しを求めてちょっとだけ旅行でもしてみてはいかがでしょうか。