兵庫県西宮市でニット製品製造卸業の（株）ティーエムケイが破産

兵庫県西宮市でニット製品製造卸業の（株）ティーエムケイは、１１月１８日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して、自己破産申請の準備に入っていたが、３月１１日に破産手続きの開始決定を受けました。

売上が減少するなかで、中国から輸入していた製品が人件費の高騰りや円安で仕入価格が上昇し、利益が少なくなっていた。

会社名　（株）ティーエムケイ
業　種　ニット製品製造卸業
所在地　兵庫県西宮市
負債額　調査中

ユニクロも最近は苦戦をしているようですから、衣料品業界全体が少し低調かもしれません。
しかし、業界が低調だかといって自社が低調になることは避けたいのが本音でしょうから、打開策を模索して、好調な会社にする必要があります。

もちろん簡単ではありませんが、やはり消費者の声を聴いて、感動を与えることが出来るような商品やサービスを提供することではないでしょうか。

商品だけを販売している会社であればサービスも一緒に売る、サービスだけのお店であれば商品も一緒に売るといった方法が考えられます。
お客様に明るい笑顔で一声掛けるだけで済むことですから検討してみる価値はあると思います。

⇒いつもお客が集まる飲食店が実行している接客サービス [ 旭屋出版 ]

成功している飲食店の実例集になっています。あなたのお店でもぜひ取り入れてください。

愛知県名古屋市で漬物製造・販売の（株）村上亀吉商店が破産

愛知県名古屋市で漬物製造・販売の（株）村上亀吉商店は、３月１１日付で破産手続の開始決定を受け倒産した。

各種浅漬や松前キムチの製造・販売を主力に事業を展開していました。

会社名　（株）村上亀吉商店
業　種　漬物製造・販売
所在地　愛知県名古屋市
創　業　１９３５年
負債額　調査中

創業８３年という老舗の漬物製造・販売業者が消えてしまったことは残念です。
西洋の食生活が入ってきて普及するまでは漬物は日本人にとって重要な副食だったので、名古屋市という商圏を考えると、かなりな売上があったと思われます。

しかし、食生活の変化で朝食が米食からパン食に変わったり、人口減少で消費量が減少したり、塩分控えめという健康管理、メタポ対策やダイエットなどのために食事を少なくする人が増えてきたことで、漬物の消費量が落ちている思われます。

昔は食卓に山盛りの漬物が並べられることもあったでしょうが、近年は和食の夕食でも漬物が出されないことも珍しくありません。

食生活が大きく変化する中で、漬物の位置付けを考え直す必要が出てきている昨今ではないでしょうか。
変化をするのが当たり前なのですが、その変化にどのように対応して行けば良いかが分からない経営者がとても多いと思います。
日々の暮らしの中から発想法を丁寧に教えてくれます。発想法をアレンジされてあなたの会社に合った方法で商品やサービスを提供してください。

⇒生活者発想塾 (単行本・ムック) / 博報堂生活総合研究所

岡山県新見市で土木・建築業の田枝建設（株）が破産

岡山県新見市で土木・建築業の田枝建設（株）は、３月２２日に破産手続きの開始決定を受けた。

官庁等の発注減により売上不振に陥り、建築廃材の中間処理事業も行うようになりましたが、計画通りに受注がなく、設備投資による借入金の負担が重かったようです。

平成２７年は５億２０００万円の売上に対して、粗利益は１億６８５万円ありましたが、４５５万円の経常利益した。

会社名　田枝建設（株）
業　種　土木・建築業
所在地　岡山県新見市
負債額　６億５０００万円

土木工事業は仕事の多くが官公庁からの発注によるもので、官公庁が発注を減額すると土木業者はたちまち受注が減少し、少ない仕事を得るために価格競争に陥ります。

田枝建設の場合は平成２７年に５億円の売上があり１億円以上の粗利益があったのですから、設備投資による借入金がなければ再建は十分可能だったと思われます。

新規事業を行うにあたっては、基本的には自己資金の３分の１までの投資を行います。
万一のことがあっても事業全体が傾くことがないようにするためです。

結果論からは新規事業の見通しが甘かったということになりますが、積極的な経営体質だけでは生き残れないことを教えてもらったような気がしています。

⇒なぜ新規事業は成功しないのか第3版 [ 大江建 ]

コメントには、「本書は新規事業の失敗例や成功例から何かを学ぼうという趣旨でなく、新規事業を実際起こしている人または実際計画している人がどのような点に留意して新規事業を実践していたら良いかというビジネスサポート本的要素が強く、新規事業を企画、実践する人には最適。」と書かれていました。

東京都大田区で電子部品商社の（株）誠電社が破産

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東京都大田区で電子部品商社の（株）誠電社は、１２月５日に事後処理を弁護士に一任していたが、３月１５日に破産手続きの開始決定を受けた。

電子部品の販売と、お客様からの要望で電子部品の加工も行っていた。　　
ただ、利益率が悪く、設備投資に多額の借金があり、資金繰りに窮したもの。

会社名　（株）誠電社
業　種　電子部品商社
所在地　東京都大田区蒲田４−４２−３
創　業　昭和３４年
代表者　田中博
負債額　５億５０００万円

利益率が悪いのは自社の経営体質に大きな問題があったということです。
報道内容からは読み取れませんが、適正な利益を確保できる経営環境は自分で作り上げて行くしか方法はありません。

思い切った販売価格の設定をされていたのが京セラの稲盛和夫氏です。
ぜひ一読する価値があると思います。

⇒生き方 [ 稲盛和夫 ]

２０１６年３月２４日の全国倒産状況

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倒産速報　明日はわが身です。２０１６年３月２４日の全国倒産状況と倒産続報です。

北海道
松本木材（株）　素材生産業、破産手続き開始決定


（有）中田商事　建設石材窯業製品卸、破産手続き開始決定
（株）ティークリエイション　破産手続き開始決定
(株)プラスチック商事　看板用資材卸、破産手続開始申立準備

宮城県
（株）シンコー　水産加工業、民事再生手続き開始決定

栃木県
(株)佐伯　インテリア資材・畳材料卸、破産手続開始決定

埼玉県
（株）大勢　惣菜製造、破産手続開始決定

千葉県
（有）アミー通商　破産手続き開始決定

東京都
（有）ジャスマ　情報家電機器小売、破産手続き開始決定
間渕建設（株）　建築工事・リフォーム工事、破産開始決定
（株）トップブレイン　ＤＭや印刷物の発送代行や物流代行、破産開始決定
（株）ビバリエ　アパレル企画製造、破産開始決定
（有）クオンダイニング　飲食店経営
(株)インタープレイ　印刷・広告代理、破産手続開始決定
(株)総合エンジニアリング　ビルメンテナンス、弁護士一任
MKビルド（株）　鉄骨工事、破産手続開始決定
（公財）日本ライフ協会　高齢者支援

神奈川県
（株）喜楽　料理品小売、破産手続き開始決定

長野県
（株）総合建材　破産手続き開始決定
（有）リ・テリア　建築工事、破産開始決定
中田硝子(株)　不動産、弁護士一任

新潟県
ヒシサン食品（株）　塩蔵魚類、冷凍水産物

富山県
御坊山観光開発（株）　ゴルフコース「高岡カントリー倶楽部」運営、民事再生手続き開始決定
(株)新鞍製材所　製材、破産手続開始決定

石川県
Ｍ．Ｉ．Ｊ．イシカワ(株)　細幅織物製造、破産手続開始決定

静岡県
（株）あずさ建商　外構工事、破産手続き開始決定
（有）多衣夢　呉服・服地小売、破産手続き開始決定


青島ビニール（株）　ビニール製品加工販売、破産手続き開始決定
（有）遠藤工務店　破産手続き開始決定
（株）日の出　舘山寺温泉の割烹旅館「日の出」、破産開始決定

愛知県
（株）愛知華友　旅行代理店、破産手続き開始決定
トータル・アイ（株）　各種雑貨卸、破産手続き開始決定


山一（株）　旅行鞄・洋傘卸、破産手続き開始決定


(株)ワイド　自動車部品卸、破産手続開始決定
東海部品(有)　自動車部品卸、破産手続開始決定

岐阜県
(株)丸京紙器　土産物用箱・包装紙製造、破産手続開始決定

三重県
（株）サカザキ　包装資材卸、破産開始決定


和歌山県
内港運送（株）　運送業、破産手続き開始決定

京都府
（株）一輝　破産手続き開始決定

大阪府
（株）シーフェス　電気通信工事、破産手続き開始決定

兵庫県
（株）ティーエムケイ　ニット製品製造卸業、破産手続き開始決定


ＭＡＨＡＬＯ（株）　破産手続き開始決定
アールイーコム（株）　木造建築工事

島根県
(有)阿部祐造商店　婦人服卸販売、破産手続開始申立準備

岡山県
田枝建設（株）　土木・建築業、破産開始決定


(有)ヨネザワ建設工業　建築工事、破産手続開始決定

愛媛県
（株）セトウチデリカ　惣菜製造

香川県
(株)佐藤機鋼商会　工作機械器具販売、破産手続開始申立準備

福岡県
（有）ダイシ　辛子明太子製造・販売、破産手続開始決定

北海道札幌市北区で装飾用プラスチック材卸の（株）プラスチック商事が破産へ

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北海道札幌市北区で装飾用プラスチック材卸の（株）プラスチック商事は、３月２２日に事業を停止し、事後処理を弁護士に一任して、自己破産申請の準備に入った。

倒産要因は受注不振と採算性の悪化。

会社名　（株）プラスチック商事
業　種　装飾用プラスチック材卸
所在地　北海道札幌市北区
負債額　２億円

不景気で装飾をする家庭も少なく、企業も経費削減を行って費用のかかるものには手を出さなくなっているようです。

また、一時の円安で海外からの仕入れ価格が高騰し、利益が減ったと思われますが、ここを何とかして通り抜けて行くのが経営者の腕の見せ所なんですがね。
残念としか言いようがありません。

顧客の行動心理を定量・定性データで分析し、顧客満足が売上に直結するアクションを導く方法論を徹底解説した本が出ていました。

⇒売上につながる「顧客ロイヤルティ戦略」入門 [ 遠藤直紀 ]

愛知県名古屋市東区でPOSシステム販売保守などの（株）ジェイアールエスが破産

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愛知県名古屋市東区でPOSシステム販売保守などの（株）ジェイアールエスは、３月１１日に破産手続開始の決定を受けた。

会社名　（株）ジェイアールエス
業　種　POSシステム販売保守・受託開発ソフトウェア業
所在地　愛知県名古屋市東区
負債額　調査中

地域密着型のスーパーが苦しい経営に陥っていますので、設備投資は後回しになるあおりを受けて、（株）ジェイアールエスへの発注が減少したことが考えられます。

私の近所にもPOSシステム販売保守の営業所がありますが、金融機関のＡＴＭなどの保守管理を行っているようで、仕事は多いようです。

一度器械を販売しても保守管理が継続するのであればそれなりに売上が見込めるし、人員配置も出来ますが、保守管理の継続契約ではなく随時の依頼になってくると難しい経営になってくることは明らかですね。

「原価の秘密」「高利益率の仕組み」から「薄利多売のカラクリ」「最新のビジネス事情」まで、儲かる会社の「手のうち」が図解でわかる！⇒図解　あの会社、この業界の「利益の出し方」 [ インタービジョン21 ]

愛知県名古屋市中区で各種雑貨卸のトータル・アイ（株）他１社が破産

愛知県名古屋市中区で各種雑貨卸のトータル・アイ（株）と子会社の山一（株）は、３月２３日に破産手続き開始決定を受けた。

トータル・アイ（株）は、アイデア商品、玩具、雑貨、寝装寝具、健康グッズ、家電、自動車用品等の各種商品の卸を手がけていた。
自社で企画・開発を行ったポータブルソーラーパワーシステム、シーリングファン、トランシーバーなどを中国をはじめとした海外企業に製造委託して輸入販売するほか、携帯電話用品やシリコン雑貨といった小物雑貨類も取り扱っていた。
大手量販店や雑貨店を中心に一部通信販売業者にも販路を設け、２０１５年には約３０億８２００万円の売上がありました。

しかし、大半が輸入製品のため、円安の進行によって仕入コストは上昇、収益面では厳しい状況が続いていた。借入負担も重いことから資金繰りが悪化し、今回の措置となった。



山一（株）（旧・マルト長谷川）は、トラベルバッグを主体とした鞄や雨具の卸売を手がけていたが同様の措置となった。

負債総額は、２社合計で約４０億１１００万円。

会社名　トータル・アイ（株）
業　種　各種雑貨卸売業
所在地　愛知県名古屋市中区
設　立　１９９８年（平成１０年）８月
資本金　１億６４５０万円
負債額　１５億９４００万円
従業員　１６名

会社名　山一（株）（旧・マルト長谷川）
業　種　旅行鞄・洋傘卸
所在地　愛知県名古屋市中区
設　立　１９４９年（昭和２４年）
創　業　１８８４年（明治１７年）
資本金　８０００万円
負債額　２４億１７００万円
従業員　４３名

静岡県駿東郡清水町で男子服製造小売の（株）アナログユニオンが破産

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静岡県駿東郡清水町で男子服製造小売の（株）アナログユニオンは、３月11日に破産手続開始の決定を受けた。

（株）アナログユニオンのホームページにはコンセプトとして以下のようなことが書かれていました。

−−−ここから
モノが氾濫する中で、「ココでしか見つけられないモノ」 や、「この店で買いたい」と思って頂けるような商品を、analogではより突き詰めてご紹介していきたいと考えております。
analogオリジナル製品は、自分たちでデザインし小ロットで生産するものと、工場を使わずに全てお店で作り上げるいわば家内制手工業のものがあります。
−−−ここまで

会社名　（株）アナログユニオン
業　種　男子服製造小売
所在地　静岡県駿東郡清水町
負債額　調査中

コンセプトは素晴らしいと思いますが、個人の趣味で行う分には良かったでしょうが、企業として経営するための何かが欠けていたと思われます。

何が欠けていたかは、商品のデザイン、品質、価格などがあり、販売に欠かせない接客技術、ＰＯＰ、宣伝、サービスなどあり、経営としては資金繰り、予算書と決算書の差異分析による事業計画書の作成などがあります。

これらの中の何が欠けていたかは本当に不明ですが、お客様に知ってもらえなかったのか、知ってもらっていても受け入れてもらえなかったのか、人口３万人程度の立地で良かったのかなどを再検討してみる必要があったのではないでしょうか。

⇒「身の丈」を強みとする経営 [ 小林隆一 ]

書かれている内容は、堅実経営を貫き、長期にわたり成長を維持している小売業も多数存在します。
こうした企業を凝視すると、ある共通性が浮かんできます。
それは性急な業容拡大は弊害が多いとして、堅実な発展を目指して、自らの分を知り、ライバルの動きに惑わされることなく、マイペースを貫きながら存在感を発揮するという経営姿勢を貫いている点です。

宮城県仙台市で冷蔵・冷凍倉庫の田中製氷冷蔵（株）が特別清算へ

↑キューブアイス製氷機 【福島工業】【25kgタイプ】【アンダーカウンター】【FIC-A25KT…

宮城県仙台市で冷蔵・冷凍倉庫の田中製氷冷蔵（株）は、３月２４日までに事業を停止し、特別清算を申請する予定です。

１００万人都市の仙台市で製氷会社は２軒しか残っていません。
かつては病院も魚屋も氷を買っていましたが、時代は大きく変わって製氷機が普及して、氷は作るもので、氷を買うということがなくなったのですね。

会社名　田中製氷冷蔵（株）
業　種　冷蔵・冷凍倉庫
所在地　宮城県仙台市
負債額　４億６０００万円

消えていく業種は常にあるものですが、倒産という形で消えて欲しくないですね。

私が住んでいる人口２万人の町でも、人口８０万人の県でも、様々な業種が消えていきました。
特定の業種が消えて、一番不便になったと思うことを自分の頭の中で探してみると、出てきませんね。

実はインターネット通販で事足りているからです。
しかも、珍しいものを購入することが出来てうれしく思っているほどです。
買い物時間も気にせずに、いつでも買えるのは本当に有り難いです。

今後もインターネット通販は拡がっていくものと思われます。このような状況に対して地方の実店舗はどのようにして生き残り策を見出すかが大きな課題になってきます。

⇒ネット通販がまるごとわかる本