
サッカー少年だった橋爪社長は、高校卒業後スポーツ関係の専門学校へ入学し、日韓ワールドカップのオフィシャルショップを運営する小売会社にアルバイトとして入社。
その後、神戸にあるスポーツグッズやファッション関連の輸入商社に入り、売上や利益のバランスを見ながら、資金がショートしないかを先読みして、販売計画を立てていった。
持ち前のアイディアで、取引実績が少なかった小売店の売上を掘り起こして業績を上げていった。
・サッカーで鍛えた先読み力とネットワークを活用して、創業の難局を乗り切る
2006年に件の輸入商社からサッカーグッズ販売事業の譲渡を受けて、株式会社フットボールシーンが誕生した。
企画した福袋のキャンペーンが当たり、立上直後からの売上は好調であった。
原価率が極めて高く赤字での少量販売が通例の中、「売れる商品を組合せながらも利益が出せる福袋」という逆転の発想で薄利多売により利益を出した。
前職の先輩などとのネットワークを活かして規模拡大してきている。
秘訣は、「聞くこと」で、年長者との酒席などで、さまざまなヒントをもらっている。
2008年にはテレビ局などともタイアップ企画をして順調に成長してきた。
しかし、同年のリーマンショックは大打撃であった。主要取引先が事業を縮小するなどして、資金回収が難しくなった。
これをきっかけとして小売店は在庫を持たず、卸に転嫁する傾向が強くなった。輸入卸という自社のビジネスモデルの在庫リスクが高まり、足元がぐらついた。
そんな時でも「卸一本ではこわい。他に販売力を活かせるビジネスはないか?」と先を読んでいった。その答えが、自社の倉庫にメーカーの在庫を受け入れて、販売代行するビジネスである。
WEB販売会社であるレックスタワーインターナショナルを2009年に設立し、先行者の地位を築いた。半年経った頃には、拡大をめざし、知人に譲渡して、連携して事業をしている。
こうして幅広い事業で様々なパートナー企業と手を組み、小所帯ながらプロ野球の公認フィギュアや海外サッカークラブの公式グッズ、それらのイベント販売を手掛けるまで成長した。

・今後は、スポーツ商材のアジア展開と空気清浄器の新規事業を強化
2014年に、事業パートナーから空気清浄器『
エアーサクセス』(第29回神奈川工業技術開発大賞地域環境技術賞製品)を紹介される。空気清浄器は橋爪氏が自身の肉親の在宅介護での臭気に苦労した実体験と結びついた。
早速エアーサクセスを試し、困り事を解消できるとの確信を得て、取扱いを決めた。
まだ、事業規模は小さいが、着実に現場での評判は上がってきた。
会社名 (株)フットボールシーン
業 種 スポーツ商材の輸入・卸・販売 / 倉庫・出荷代行業
所在地 神奈川県川崎市多摩区
創 業 2006年(平成18年)7月